私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

壁をぶち抜く

2010-05-04 | コラム
 人生もそうですが、何らかことを進めて行くに当たり、立ちはだかる困難という壁に突き当たることはよくある話しです。私が業務として勤務して来たアジャスターという損害調査員の仕事でも、多くの壁に突き当たる都度に右往左往しながらも壁をぶち抜いて来たという思いを持ちます。

 この様な壁の具体例としては、損害額や過失割合の不合理であったり、事故の不審さであったり、理不尽なクレームであったり、無慈悲な対応を受けている者への哀れみであったりしました。そして、壁をぶち抜く原動力となったのは、保険会社のためという意識は正直希薄で、不正は許されず正義を通したい、客観的に妥当でありたい、理不尽なことへの怒り、弱者への同情などであったと感じます。

 さて、この様な壁をぶち抜いて行くとき、対象が何らかの物であれば、如何にそのことに執着し集中するかという一点に掛かると思います。しかし、対象が人である場合は何らか決定打となるべきネタでもない限り直接的な対峙で解決できる場合は案外少なく、場合によっては対象者に影響を与える者達への細かな多数のオペ-レーション(作戦行動)も伴って、目標対象の陥落が達成できるものだと思います。

 この様な多段のオペレーションによって目標対象の陥落を目指す場合、ダイナミックに動き、とかく振り回されがちとなるそれぞれの場面で、目標の方角を見失わずゴールへ誘導して行くことが大事なことと感じます。このことを、後輩にサッカーでの例を基に話したことがありますが、場面毎に場を読み先を見通し、最終的にゴールに押し込むという感覚は近似したものがあると思います。



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