私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

質実剛健さがベンツの持ち味だった時代

2015-05-28 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 写真のW126、124、201の生産された1985年前後が、ベンツという会社の質実剛健さを表す時代だったと思い出します。S、E、C(当時は190Eと呼称)のそれぞれが、外装のメッキ類も少なく華美でなく、外装や内装共にシンプルで、それでいてモノコック本体の作りは判るものが見れば、相当に必用部位の強度を高める良い設計だということが理解できるものであったと思えます。

 特にW201は、フロントサスはストラットというコンベンショナルなものですが、リヤサスにマルチリンクを採用し、高速のスタビティを高次に引き上げ、安っぽくはないがシンプルなデザインは当時のアメ車ナイズされた国産車とは一線を画していたホンモノだと思えたことを思い出します。

 想像するに、現在はコンピュータシミュレーションなどで、実車テストと評価を縮小し、開発機関を短縮化する傾向(コスト低減)にある様ですが、今よりもっともっと多くの実車テストと評価を繰り返しつつ市販車を作り上げていた時代であったのでしょう。


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