JR常磐線で踏み切り事故・車両の2名死亡
1/6AM8頃。JR常磐線の踏切で車両と電車が衝突する事故があった。
電車に押された軽自動車は大きく車体変形を伴い、報によれば(衝突踏切から)360m先で停止したという。軽自動車は転覆とか外へ弾き飛ばされないまま、押し出され続け、相当大きな車体変形を起こしており、乗員の2名が死亡は不思議ではない。ただし、何故踏切で衝突事故が起こったのか?
報道写真を見ると、当該踏切には遮断機を有した踏切だ。しかも、踏切前後に急な坂があるとか、踏切横断途上でエンストしたなどの不具合も考え難いが、昨今のアホな低燃費車はアイドルストップ機構など付いているので、一旦アイドルストップ後に再始動していたのかしれないが、格別異常がなければ即座に再始動するはずだし、それが踏切横断で生じたとする可能性は低いだろう。
などと、事故原因を想像していくと、これは死亡者の生活実態とか家族もしくは親族への事情聴取なども含め警察が考えることだが、故意に踏み切り途上に停止し衝突を待ち受けていた自死であったという可能性すら思い浮かんでくる。
そもそも、毎日の様に、○○鉄道で人身事故が、××で自死が、△△で孤独死した遺体が発見などと云うニュースが、このコロナ以後増えた様にすら思える。そもそもコロナ直前の2019年10月より消費税は8%から10%にアップしているのだが、たかが2%だが、このちょうど10%となる消費税アップの消費減退に与えた効果は予想以上に大きなものがあると確信している。しかし、残念なことに、政府など国家リーダー共は、そんなことは一切触れやしないが、この国は確実に窮乏化が進行していることは確かだ。
ところで、2つばかり関連する余談を気しておきたい。
1つは、事故を考える際に、自動車事故だと、制動距離というのが一つの要素たり得るのだが、これをほぼ支配するのがタイヤと路面の摩擦係数(μ:ミュー)だが、タイヤの場合は晴天乾燥路で0.7-0.8程度と云われている。そして、事故を幾らかでも考察する者として、「V=√2×μ×g×S」という公式は覚えておく必用があるだろう。今次の電車の速度が幾らか不明だが、一般的な在来線電車の速度は最高120km/h、巡航100km/hと云うところだろう。この100km/hとして3.6で除して、約8m/secと秒速を仮定し、gは重力加速度9.8m/s^2、Sは360mを代入すると、μは0.1程しかないということが判る。
もう一つ、この事故だが、死亡該当車に対物無制限保険が付保されていれば、まったく問題ないが、もし保険がない場合、JR東日本次第のことだが、民事賠償請求を提起して来る可能性は十分ある。この場合は、当該車両の修理費とか線路や施設、そして有効再開の復旧費が調節損害となろうが、おそらくこれだけで1千万は越すだろう。そして、問題は当該路線の運行できなくなった間接損害としての営業損害だとか、急行電車の払戻金などの請求がどの程度出るのか。JR常磐線は水戸と東京を結ぶ幹線だし運行本数も多い。本日午後には復旧したと想像できるが、この費用は2千万程度にはなり得るのではないだろうか。
こういうことを記すのも、私が過去損害保険会社の調査員であったから知り得るのだが、それも一般の調査員だと数十年の勤続中に鉄道事故に遭遇する者は僅かだろう。ところが、私は本社勤続約10年近い中、全国の高額損害事案とか不審事案を中心に、その案件の一件書類を度々見続ける機会があり、こういう実例も承知しているところなのだ。ちなみに、この40年での対物賠償としての最高額案件は、以下の記事に記してある総額33億円となろう。
我が国交通事故の(おそらく)最大賠償額事故は
2020-08-28 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/6cfcd07b9b0f908265f3926addc236db
--------------------------------------------------------
JR常磐線 踏切で電車と乗用車が衝突 360メートル引きずられ...車の2人死亡
FNNプライムオンライン 2023/01/06
茨城県JR常磐線の踏切で、電車と車が衝突し、車に乗っていた2人が死亡した。
事故が起きたのは、茨城・笠間市の踏切。
通勤・通学時間帯の6日午前8時ごろ、JR常磐線の品川行き上り電車と軽乗用車が衝突し、軽乗用車は踏切のはるか先まで引きずられた。
踏切内で電車と衝突した軽乗用車は、止まろうとする電車に引きずられ、踏切からおよそ360メートル離れた場所で止まっていた。
軽乗用車は、電車とぶつかった衝撃で前の部分が大きくつぶれ、原形をとどめていない。車に乗っていた2人は、車内で意識不明の状態で発見された。
その後、懸命の救出作業が行われ、2人は、事故から3時間近く経過した午前11時ごろに助け出されたものの、死亡が確認された。
衝突した電車には、乗客と乗員あわせて500人ほどが乗っていたが、けが人はいないという。
乗客は、電車を降りて、およそ2km離れた最寄りの駅まで歩いて移動した。
現場近くの駅では、電車から降ろされた乗客が、バスに乗るための長い列を作っていた。
事故の影響で、常磐線は羽鳥駅と水戸駅の間で、上下線ともに一時運転を見合わせ。
1/6AM8頃。JR常磐線の踏切で車両と電車が衝突する事故があった。
電車に押された軽自動車は大きく車体変形を伴い、報によれば(衝突踏切から)360m先で停止したという。軽自動車は転覆とか外へ弾き飛ばされないまま、押し出され続け、相当大きな車体変形を起こしており、乗員の2名が死亡は不思議ではない。ただし、何故踏切で衝突事故が起こったのか?
報道写真を見ると、当該踏切には遮断機を有した踏切だ。しかも、踏切前後に急な坂があるとか、踏切横断途上でエンストしたなどの不具合も考え難いが、昨今のアホな低燃費車はアイドルストップ機構など付いているので、一旦アイドルストップ後に再始動していたのかしれないが、格別異常がなければ即座に再始動するはずだし、それが踏切横断で生じたとする可能性は低いだろう。
などと、事故原因を想像していくと、これは死亡者の生活実態とか家族もしくは親族への事情聴取なども含め警察が考えることだが、故意に踏み切り途上に停止し衝突を待ち受けていた自死であったという可能性すら思い浮かんでくる。
そもそも、毎日の様に、○○鉄道で人身事故が、××で自死が、△△で孤独死した遺体が発見などと云うニュースが、このコロナ以後増えた様にすら思える。そもそもコロナ直前の2019年10月より消費税は8%から10%にアップしているのだが、たかが2%だが、このちょうど10%となる消費税アップの消費減退に与えた効果は予想以上に大きなものがあると確信している。しかし、残念なことに、政府など国家リーダー共は、そんなことは一切触れやしないが、この国は確実に窮乏化が進行していることは確かだ。
ところで、2つばかり関連する余談を気しておきたい。
1つは、事故を考える際に、自動車事故だと、制動距離というのが一つの要素たり得るのだが、これをほぼ支配するのがタイヤと路面の摩擦係数(μ:ミュー)だが、タイヤの場合は晴天乾燥路で0.7-0.8程度と云われている。そして、事故を幾らかでも考察する者として、「V=√2×μ×g×S」という公式は覚えておく必用があるだろう。今次の電車の速度が幾らか不明だが、一般的な在来線電車の速度は最高120km/h、巡航100km/hと云うところだろう。この100km/hとして3.6で除して、約8m/secと秒速を仮定し、gは重力加速度9.8m/s^2、Sは360mを代入すると、μは0.1程しかないということが判る。
もう一つ、この事故だが、死亡該当車に対物無制限保険が付保されていれば、まったく問題ないが、もし保険がない場合、JR東日本次第のことだが、民事賠償請求を提起して来る可能性は十分ある。この場合は、当該車両の修理費とか線路や施設、そして有効再開の復旧費が調節損害となろうが、おそらくこれだけで1千万は越すだろう。そして、問題は当該路線の運行できなくなった間接損害としての営業損害だとか、急行電車の払戻金などの請求がどの程度出るのか。JR常磐線は水戸と東京を結ぶ幹線だし運行本数も多い。本日午後には復旧したと想像できるが、この費用は2千万程度にはなり得るのではないだろうか。
こういうことを記すのも、私が過去損害保険会社の調査員であったから知り得るのだが、それも一般の調査員だと数十年の勤続中に鉄道事故に遭遇する者は僅かだろう。ところが、私は本社勤続約10年近い中、全国の高額損害事案とか不審事案を中心に、その案件の一件書類を度々見続ける機会があり、こういう実例も承知しているところなのだ。ちなみに、この40年での対物賠償としての最高額案件は、以下の記事に記してある総額33億円となろう。
我が国交通事故の(おそらく)最大賠償額事故は
2020-08-28 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/6cfcd07b9b0f908265f3926addc236db
--------------------------------------------------------
JR常磐線 踏切で電車と乗用車が衝突 360メートル引きずられ...車の2人死亡
FNNプライムオンライン 2023/01/06
茨城県JR常磐線の踏切で、電車と車が衝突し、車に乗っていた2人が死亡した。
事故が起きたのは、茨城・笠間市の踏切。
通勤・通学時間帯の6日午前8時ごろ、JR常磐線の品川行き上り電車と軽乗用車が衝突し、軽乗用車は踏切のはるか先まで引きずられた。
踏切内で電車と衝突した軽乗用車は、止まろうとする電車に引きずられ、踏切からおよそ360メートル離れた場所で止まっていた。
軽乗用車は、電車とぶつかった衝撃で前の部分が大きくつぶれ、原形をとどめていない。車に乗っていた2人は、車内で意識不明の状態で発見された。
その後、懸命の救出作業が行われ、2人は、事故から3時間近く経過した午前11時ごろに助け出されたものの、死亡が確認された。
衝突した電車には、乗客と乗員あわせて500人ほどが乗っていたが、けが人はいないという。
乗客は、電車を降りて、およそ2km離れた最寄りの駅まで歩いて移動した。
現場近くの駅では、電車から降ろされた乗客が、バスに乗るための長い列を作っていた。
事故の影響で、常磐線は羽鳥駅と水戸駅の間で、上下線ともに一時運転を見合わせ。