福岡・引きこもり60息子が両親殺害で懲役30年判決
こういう、長期間引きこもりを起こして、5、60才代の息子と、7、80才代の親との間で、殺しもしくは殺されたりするという病理的な事件が時々聞かれる。こういう問題を8050問題と名付けている様だ。
また、若干事件の様相は異なるが、1990年に新潟県柏崎市で生じた、引きこもり者(当時39)が少女を拉致し、9年以上も監禁していて事件が発覚したという事件もあり、この犯人も20年近く引きこもり者で、70近い母親を金銭的には頼りながら、暴行ざんまいの生活をしていた様だ。結局は犯人は判決たったの14年で出所したが、所詮自力生活できることなく、数年で病死した様だが、こういうあまりに無残な事件が起きている。
ちょっと以前、この8050問題に関心を持ち、数冊関連本なども見たが、実のところ引きこもり者の総数は100万を越える程存在する様だ。この中には、いわゆる精神に異常(統合失調とか重度のうつ病)を来している場合もあるが、多くの場合「甘え」ということと、病的な程でなく「知力の欠落」が根底にある様に私は感じている。今次の福岡の60男も、スマホもPCも触れない、当然読書などもしないだろう。ひたすら、マンガを読み、好きな歌謡曲程度と人を白痴化させるTVしか見ない生活をして過ごして来たのだろう。ものごとを思考し、それで生き甲斐が持てない、そして倫理という問題を意識していたとすれば、人に迷惑を掛けず自死するなりの結論を下すのが人間ではないだろうか。それを、気ままに過ごし、感情のおもむくまま自己保存本能だけがあるというのは獣の知性だろう。
しかし、問題は、昔のソ連なら強制収容所送りで済ましたのだろうが、人権に関わる問題で、一方的に自堕落生活者を拘束などできないし、更生する機会を与えてやる機会が必用なのだが、新潟監禁事件でも何度も母親は自治体に相談するが、なかなか腰が重いというところがある。
こういう問題も、政府とか自治体が、もっと積極的に関与する仕組みができれば良いのだが、政府に振ると、電通ではないが直ぐに民間業社に丸投げし、民間業社の収奪の対象として、ことの本質から離れた問題として処理されていまうという問題がある。国は米国意向の防衛問題に注力する隷属国家に堕しているのが実態で、こういう福祉に関する予算を切り捨てる一方なのだ。幾ら防衛費を積み増したところで、既に中国は日本の4倍のGDPがあり、勝てる訳もなかろうと思うし、どういう思考をしているんだろう。
8050問題とは
2022-07-24 | コラム
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/9131d0ca429687b4c872ffa6504c232a
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80代の両親殺害事件 引きこもりの60歳次男に懲役30年判決
朝日新聞デジタル 1/6(金) 15:57配信
福岡市西区の自宅で両親の首を絞めて殺害したなどとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた次男の無職松本淳二被告(60)に対し、福岡地裁は6日、懲役30年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。鈴嶋晋一裁判長は「強固な殺意に基づき、冷酷に殺害を遂げていて悪質だ」と述べた。
判決によると、松本被告は2021年6月20日、同居していた父博和さん(当時88)の首を電気ポットのコードで絞めて殺害し、かつて酒店だった自宅の冷蔵ケースに遺体を運び入れて遺棄。殺害の様子を目撃した母満喜枝さん(同87)の首もコードで絞め、冷蔵ケース内で窒息死させた。
鈴嶋裁判長は、松本被告が大学中退を叱責(しっせき)されて父に苦手意識を持つようになり、自室に引きこもるようになったと指摘。20年ごろから認知症になった父に不満を募らせ、事件当日に初めてトイレの介助を頼まれたことから殺害を決意し、さらに母も勢いのまま殺害したことは「理不尽と言うほかない」と述べた。
一方で、「犯行の悪質性が際立っているわけではなく、父親との確執も被告のみに責任があるとは言えない」などと述べ、有期懲役の上限が相当だとした。
こういう、長期間引きこもりを起こして、5、60才代の息子と、7、80才代の親との間で、殺しもしくは殺されたりするという病理的な事件が時々聞かれる。こういう問題を8050問題と名付けている様だ。
また、若干事件の様相は異なるが、1990年に新潟県柏崎市で生じた、引きこもり者(当時39)が少女を拉致し、9年以上も監禁していて事件が発覚したという事件もあり、この犯人も20年近く引きこもり者で、70近い母親を金銭的には頼りながら、暴行ざんまいの生活をしていた様だ。結局は犯人は判決たったの14年で出所したが、所詮自力生活できることなく、数年で病死した様だが、こういうあまりに無残な事件が起きている。
ちょっと以前、この8050問題に関心を持ち、数冊関連本なども見たが、実のところ引きこもり者の総数は100万を越える程存在する様だ。この中には、いわゆる精神に異常(統合失調とか重度のうつ病)を来している場合もあるが、多くの場合「甘え」ということと、病的な程でなく「知力の欠落」が根底にある様に私は感じている。今次の福岡の60男も、スマホもPCも触れない、当然読書などもしないだろう。ひたすら、マンガを読み、好きな歌謡曲程度と人を白痴化させるTVしか見ない生活をして過ごして来たのだろう。ものごとを思考し、それで生き甲斐が持てない、そして倫理という問題を意識していたとすれば、人に迷惑を掛けず自死するなりの結論を下すのが人間ではないだろうか。それを、気ままに過ごし、感情のおもむくまま自己保存本能だけがあるというのは獣の知性だろう。
しかし、問題は、昔のソ連なら強制収容所送りで済ましたのだろうが、人権に関わる問題で、一方的に自堕落生活者を拘束などできないし、更生する機会を与えてやる機会が必用なのだが、新潟監禁事件でも何度も母親は自治体に相談するが、なかなか腰が重いというところがある。
こういう問題も、政府とか自治体が、もっと積極的に関与する仕組みができれば良いのだが、政府に振ると、電通ではないが直ぐに民間業社に丸投げし、民間業社の収奪の対象として、ことの本質から離れた問題として処理されていまうという問題がある。国は米国意向の防衛問題に注力する隷属国家に堕しているのが実態で、こういう福祉に関する予算を切り捨てる一方なのだ。幾ら防衛費を積み増したところで、既に中国は日本の4倍のGDPがあり、勝てる訳もなかろうと思うし、どういう思考をしているんだろう。
8050問題とは
2022-07-24 | コラム
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/9131d0ca429687b4c872ffa6504c232a
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80代の両親殺害事件 引きこもりの60歳次男に懲役30年判決
朝日新聞デジタル 1/6(金) 15:57配信
福岡市西区の自宅で両親の首を絞めて殺害したなどとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた次男の無職松本淳二被告(60)に対し、福岡地裁は6日、懲役30年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。鈴嶋晋一裁判長は「強固な殺意に基づき、冷酷に殺害を遂げていて悪質だ」と述べた。
判決によると、松本被告は2021年6月20日、同居していた父博和さん(当時88)の首を電気ポットのコードで絞めて殺害し、かつて酒店だった自宅の冷蔵ケースに遺体を運び入れて遺棄。殺害の様子を目撃した母満喜枝さん(同87)の首もコードで絞め、冷蔵ケース内で窒息死させた。
鈴嶋裁判長は、松本被告が大学中退を叱責(しっせき)されて父に苦手意識を持つようになり、自室に引きこもるようになったと指摘。20年ごろから認知症になった父に不満を募らせ、事件当日に初めてトイレの介助を頼まれたことから殺害を決意し、さらに母も勢いのまま殺害したことは「理不尽と言うほかない」と述べた。
一方で、「犯行の悪質性が際立っているわけではなく、父親との確執も被告のみに責任があるとは言えない」などと述べ、有期懲役の上限が相当だとした。