私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

かつてここまで弱者を見つめる政治家が居ただろうか(山本太郎氏)

2021-11-01 | コラム
かつてここまで弱者を見つめる政治家が居ただろうか(山本太郎氏)
 端的に断定する私見なのだが、いわゆる芸能人というジャンルに入る有名人の政治的発言を信用もしないし、小馬鹿にして来たし、それは今でも変わらない。そういう中では山本太郎氏は元役者であるし芸能人であった訳だが、私がそのジャンルに関心が薄いせいもあるだろうが、芸能人時代の山本太郎という役者を知らなかった。

 つまり、私の中では山本太郎は芸能人という意識は皆無で、新たな政治家として現れた人物だという思いでいる。しかし、山本太郎氏が注目されるのは、元芸能人であり、私は知らなくても、世間としてはそれなりに知名度があったという事実はあったのだろう。

 ただ、世の色々な政治家と名乗る者達の発言を聞いていて思うのだが、かつて山本太郎程に世の弱者を救うのが政治家の本文だという意識を如実に現した者は希有な存在であることは確かだと思っている。

 世の政治家は、いわゆるポピュリズムと呼ばれる大衆迎合主義の上辺の発言を行う者は多いが、しばらくするとそれがまったくの虚言に過ぎないことが露呈することが常だったろう。しかし、山本太郎氏のかつての国会議員時代の発言の数々もそうだし、2年間の議員を離れた、政党遊説時代の発言も、一貫して弱者寄りの発言という意味ではいささかの振れもない。

 この2年間の山本氏の活動は、政党要件を満たし、2億円程度の政党助成金を受け取っており、全国各地のゲリラ的な政党遊説を繰り返して来たのだが、あれだけの遊説を繰り返せば、その行動活動費だけで、政党助成金の2億なにがしの金だけでは十分ではなかっただろう。しかも、与党などは、経団連、自工会、トヨタを始めとする名だたる大企業からの献金を受け取り活動費に充てることができるが、弱者視点の山本氏に大企業が献金することはあり得ないだろう。そんな中でも、大企業に一切媚びることなく、しかもメインストリームたるTVメディアには無視されつつ、活動を続けて来たという点では、凄い意志の強さを持った政治家だと思っているところだ。

 今回の選挙で、山本氏始め合計3名のれいわ新選組の国会議員が比例として当選したのだが、ぜひ既得権を死守することだけに奔走しつつ、弱者切り捨てという民主主義を破壊しつつある日本の政治を、幾らかでも歯止めを掛けてくれることを期待しているのだ。

------------------------------------------------
【衆院選】れいわ・山本太郎氏が比例当選 2年間の冷遇で「引退」も口にしていた
11/1(月) 5:15配信 東スポWeb
 衆院選は31日に投開票が行われ、れいわ新選組の山本太郎代表(46)は比例東京ブロックで当選。2年ぶりに国会議事堂に帰還した。2019年の参院選でバッジを失って以来、山本氏が味わった悲哀とは――。

 この2年の浪人期間は山本氏にとっては誤算続きだった。参院選では重度障がい者2人を国会に送り込むため、特定枠の奇策を使い、れいわは国政政党になった。ここまでは狙い通りだったが、次点で落選した山本氏に〝バッジなし〟の冷遇が容赦なく襲い掛かった。

 2議席の少数野党のうえ、現職でないことを理由に国会での野党間会合に呼ばれなければ、NHKの討論番組も出演ハードルを上げられ、スタジオ出演はなし。山本氏が国会で作業できる部屋は、議員会館地下2階にある日の当たらない小さな部屋で「地下活動している」と揶揄された。

 当初は参院選から1年以内に衆院選が行われると見込んで〝れいわ旋風〟の勢いに乗って、100人超擁立の大ぶろしきも広げたが、コロナ禍で選挙は先送りされ、れいわの新鮮味も下降線をたどった。昨年、都知事選に立候補したもののカンフル剤にはならず。ようやく迎えた衆院選でも、東京8区から立候補表明も立憲民主党にハシゴを外されかけ、比例単独に回った。

 れいわ関係者は「山本太郎代表はもう政治の世界は無理かもしれない。この先、もう引退してしまうかもしれないと漏らしたことがあった」と振り返る。

 それでもこの10年間で芸能人からすっかり政治家になった山本氏は「また国会の中で発言する!」と再起の道を選択。東京8区問題でも今までの性格なら立民と全面戦争になってもおかしくなかったが、野党共闘のため、半分近い候補者を取り下げる〝大人の太郎〟になっていた。

「空気を読まない山本太郎というミサイルを、国会に撃ち込んでください」の願いを叶えた爆弾男が、国会を再びかき回すことになる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。