数日前の報道で、いわゆるデコトラトラックの違法車検で保安基準適合証を発行したとして、該当の整備工場経営者以下数名を逮捕したと知る。青森県の話である。昨今は、ここまで派手なデコトラは、往時に比べ少なくなっているが、今でも存在するのだ。
今回の事案は、現車を整備会社に入庫もせず、いわゆる書類車検として、担当する自動車検査員は保安基準適合証を作成し、車検場に継続検査の申請を行ったのだろう。検査員は国の検査を代行するみなし公務員としての業務を行っている訳であり、完全な違法行為であり刑法上の処罰を受ける。一方、経営者とか工場長も、違法を知っていながら、検査員に適合証の作成を命じたということが知れたから、複数名が逮捕されたということなのだろう。
まあ、現在ではここまで派手なデコトラは少ないが、いわゆる個人所有の白ナンバーダンプなどに多いが、俗にフロントバンパーの前出しと呼ばれる、バンパー本体を2~30cm程も付き出す改造を行い、生じた隙間を上面は縞板、側面はステン板で加工し装着しているのは結構な頻度で見かける。これらは、車両全長や車重や軸重が変更になり改造申請が必要となるが、そのまま継続検査が行われているが、国の検査場だと発見され指摘されるので、指定整備工場で継続検査を行っているのだろう。これらの検査を担当した検査員は、当然危ない橋を渡っていると意識していることだろう。
さて、日産自(スバルも含む)の場合は車両メーカーは型式指定を受けた車両について、特に明確な基準はない(一般の自動車検査員と同等のスキルは求められると考えるのが普通だろう)が社内で検査員を選任し、完成検査を行い保安基準に適合していることを確認し、完成検査証を作成することになっているが、今回は非選任の検査員が検査していたといものだ。このことは、例えてみれば街の指定整備工場で、自動車検査員がたまたま不在だから、他の者が代行して保安基準適合証を作成し正規検査員の印を捺印したのと大差はない。つまり、先のデコトラの例は、あくまで違法改造車だが、合法車であっても正規の検査員が行わない検査はそのこと自体が違法であり、検査員、その上の管理者、工場長、会社社長にまで責任は及ぶという問題だろう。
今回の事案は、現車を整備会社に入庫もせず、いわゆる書類車検として、担当する自動車検査員は保安基準適合証を作成し、車検場に継続検査の申請を行ったのだろう。検査員は国の検査を代行するみなし公務員としての業務を行っている訳であり、完全な違法行為であり刑法上の処罰を受ける。一方、経営者とか工場長も、違法を知っていながら、検査員に適合証の作成を命じたということが知れたから、複数名が逮捕されたということなのだろう。
まあ、現在ではここまで派手なデコトラは少ないが、いわゆる個人所有の白ナンバーダンプなどに多いが、俗にフロントバンパーの前出しと呼ばれる、バンパー本体を2~30cm程も付き出す改造を行い、生じた隙間を上面は縞板、側面はステン板で加工し装着しているのは結構な頻度で見かける。これらは、車両全長や車重や軸重が変更になり改造申請が必要となるが、そのまま継続検査が行われているが、国の検査場だと発見され指摘されるので、指定整備工場で継続検査を行っているのだろう。これらの検査を担当した検査員は、当然危ない橋を渡っていると意識していることだろう。
さて、日産自(スバルも含む)の場合は車両メーカーは型式指定を受けた車両について、特に明確な基準はない(一般の自動車検査員と同等のスキルは求められると考えるのが普通だろう)が社内で検査員を選任し、完成検査を行い保安基準に適合していることを確認し、完成検査証を作成することになっているが、今回は非選任の検査員が検査していたといものだ。このことは、例えてみれば街の指定整備工場で、自動車検査員がたまたま不在だから、他の者が代行して保安基準適合証を作成し正規検査員の印を捺印したのと大差はない。つまり、先のデコトラの例は、あくまで違法改造車だが、合法車であっても正規の検査員が行わない検査はそのこと自体が違法であり、検査員、その上の管理者、工場長、会社社長にまで責任は及ぶという問題だろう。