私の思いと技術的覚え書き

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トヨタディーラー看板の工事から・・・(販売店統合)

2020-07-16 | 問題提起
 写真は近くのトヨタディーラーの大看板の工事を写したものだ。風害か何かで看板の修繕を行っているのか等と思ったが、はたと気づいた。そういえば、既にトヨタでは各地4系列の販売店を一つに統合すると報知していたなということだ。このトヨタディーラー統合は既に東京では実施済みで。「トヨタモビリティ東京」という名で、全店がトヨタ車総てを併売する環境にあるらしい。

 東京以外でも、本年5月1日より国内約6千店販売店で、全車種併売が開始されているらしいことを今更知る。そんな訳で、件の看板の工事は、トヨタ統一ディーラーの新看板への付け替えのためだと類推する。

 しかし、この全ディーラー統合だが、東京の場合は大勢の4系列が企業合併して、新店舗になた様だが、地方では従来の4系列チャネルはそれぞれ別法人のまま、統合新販売店となる訳だ。ディーラー側に取っては、扱い車種が増えて売り上げ増の余地もあるのだろうが、今どきの景気で全体のパイが増える訳もなく、何処かが増えれば何処かが沈むだろう。場所によっては、ディーラー通りみたいな所もあるが、数店の新トヨタ店が極至近に並ぶなんてこともあるだろう。そうなると、やってける企業と不採算で経営困難となる企業も出てきて、企業合併が起きるだろう。

 そういう、ちょっと考えただけで判るものをあえて、既存の4系列をあえて統合した狙いは何かと考えると、メーカー製造の車種削減で、単一車種の量を稼いでコスト低減にあることは間違いないだろう。現在、トヨタブランドの車種は50を越えている様だが、これを半減以下にするのが目標だと想像する。既に、マークX、エスティマなどが製造中止になっているというし、近々、近似した双子車みたいな車種は、どちらかが廃止されていくだろう。


 この様なディーラー統合というのは、過去に日産、ホンダなどで行われて来た。ディーラー外野から見るところ、これはあくまでメーカー都合で、ディーラー側にほとんどメリットはないものだろう。世界最大最強のトヨタでさえ、この様な統合により、メーカー都合の合理化を傘下ディーラーに押し付けて来るということを、改めて残念にも感じるところだ。

 冒頭の看板付け替えだが、看板本体はトヨタ本体が何処かで専門に作らせているのだろうが、この付け替えには、写真の様な4階建て建物並みの高さで足場を組み、その上で取り外し、そして統合新看板の取付と、2回のクレーン作業が必要になる訳だ。これだけで、看板本体は別として、工事手間賃は200万以上を要すのではないだろうか。さらに、店舗本体の看板や化粧直しを入れれば、単一店舗で1千万位は要してしまうと思える。この費用だが、メーカー都合の統合だが、総てメーカーが負担するのだろうか。それとも個別ディーラー企業が負担するのか。勝手な想像だが、ほとんど個別ディーラーが負担し、看板本体などをメーカーが負担する程度が良いところかもしれない。



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