私の思いと技術的覚え書き

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止め処なき代償(福島原発事故の損害額)

2016-03-11 | コラム
 今日の報道で知るが、福島原発の賠償や除染その他対策費で、確定したものだけで3兆4千億を上回る巨額という。国民一人当たり、27千円だというが、これで終わった訳でもないし、今後この何倍もの費用を投じ続けなければならないだろう。正に止め処なき代償(損害額)だ。

 だいたい除染といっても放射能が消える訳ではない。汚染表土を剥ぎ取ってどこかに集積すれば、人が近づけない程の強放射線を発するという。事故でなくとも生じる核廃棄物の永久貯蔵地が延々と決められぬまま原発は増え続けた。それらと事故で生じた汚染土や汚染物を、いったい何処に捨てたら安全なのだろうか。

 そして、既に放射線を受け何らかの変調を生じている人や、発症確立として将来増え続けるだろう病に対峙する人(国内流通では食物・物品の流通は、ほぼ制限なしだから全国民ともいえる)の損害をどう考えたらいいのだろうか。そして、百年、千年という年月を嫌でも付き合い続けることを強いることを・・・。

 事故が起こる前、容認派は原発はローコストだと云っていた。事故がないとの前提であろうが、現実に深刻な事故が国外で起きてきた。しかし我が国は大丈夫と言い張り、そして取り返しの付かない事故は起きたのだ。

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