クルマは数万点の部品から作られているという。この部品とは、一定まとまった部品を指してのことだろう。クルマの部品には、タイヤとかベルトに代表されるような、使用に際して摩耗し寿命があるものがある。ここでは、半製品と云われるものについて知り、寿命があることを記してみたい。
まず半製品だが、鉄製品を例にすると、鉄材を作るには、原料として鉄鉱石を高炉による還元処理、そして転炉での調質処理を経て鋼魂を作り、それを圧延して鋼材にしている。もしくは、スクラップ鉄を電炉で溶解して、鋼魂、圧延という場合もあるだろう。
ここで圧延処理もしくは連続鋳造などを経た鋼材は、一定の規格品質とサイズとして製鉄会社で販売される。この状態を半製品と呼び、これを購入した車両メーカーでは、ここから切断や折り曲げなどを経て製品化される訳だ。
また、塗料は、塗料メーカーで各種科学的な処理を経て塗料として製品化される訳だが、最終的に塗装という作業によって完結する。だから、塗料の状態は半製品ということもできる。
ということで、車両メーカーなどでは、さまざまな半製品を調達して、完成部品を作り、その完成部品を組み立て、車両を製造している。この中で、半製品の中には、利用可使期間が制限を受けるものがあることについて被専門家として知る範囲で記してみたい。なお、利用可使時間として塗料などでポットライフと呼ぶことがある。これは2液型塗料で、主材に対し規定量の硬化剤を混入した場合、効果反応が開始されるから、利用できる時間という意味だ。今回の利用可使期間は、もっと長い時間ではあるが、環境にもよるだろうが、制限があると云うものだ。
・BH鋼板
BHはベークハードの略称だが、平板鋼板を整形後、塗料の加熱乾燥中の加温により、鋼板の強度(降伏点)が上がる時効という現象で、耐デント(へこみ)性能が向上するというものだ。つまり、従来より薄板の鋼板がプレス整形性よく利用できるというものだが、平板鋼板出荷後、3ヶ月とか6ヶ月が有効期間だと聞く。つまり期間を経過すると、時効が完了してしまい降伏点の高い状態になってしまうらしい。
・塗料
これは1液型の熱重合型のことだが、加温により熱で重合硬化する塗料だか、やはり保管期間が長くなると硬化反応は進行するので一定の期限がある様だ。また、通常のあらゆる塗料は、幾ら溶剤が蒸発しない状態でも、劣化は進むと聞いている。
・プリプレグ
これは聞いたことが少ないかもしれないが、樹脂(多くは熱硬化型エポキシ)に長尺カーボン繊維を含浸させたものを半硬化させた成型素材。これを型内に密着積層して、ビニールパックして真空引きし、炉内で加温加圧乾燥させるとカーボン製品ができる。このプリプレグは冷蔵保管するが、3ヶ月程が利用可使期間だと聞く。
・接着剤とかシーリング材
これは身近なシーリング(コーキング)カートリッジなどでも経験するところだが、一度でも開栓したものは余程密閉しても硬化は進んで再利用できないことを経験するだろう。まったく開栓しなくても、数年経過していると、硬化してしまって利用できないのも経験する。
まず半製品だが、鉄製品を例にすると、鉄材を作るには、原料として鉄鉱石を高炉による還元処理、そして転炉での調質処理を経て鋼魂を作り、それを圧延して鋼材にしている。もしくは、スクラップ鉄を電炉で溶解して、鋼魂、圧延という場合もあるだろう。
ここで圧延処理もしくは連続鋳造などを経た鋼材は、一定の規格品質とサイズとして製鉄会社で販売される。この状態を半製品と呼び、これを購入した車両メーカーでは、ここから切断や折り曲げなどを経て製品化される訳だ。
また、塗料は、塗料メーカーで各種科学的な処理を経て塗料として製品化される訳だが、最終的に塗装という作業によって完結する。だから、塗料の状態は半製品ということもできる。
ということで、車両メーカーなどでは、さまざまな半製品を調達して、完成部品を作り、その完成部品を組み立て、車両を製造している。この中で、半製品の中には、利用可使期間が制限を受けるものがあることについて被専門家として知る範囲で記してみたい。なお、利用可使時間として塗料などでポットライフと呼ぶことがある。これは2液型塗料で、主材に対し規定量の硬化剤を混入した場合、効果反応が開始されるから、利用できる時間という意味だ。今回の利用可使期間は、もっと長い時間ではあるが、環境にもよるだろうが、制限があると云うものだ。
・BH鋼板
BHはベークハードの略称だが、平板鋼板を整形後、塗料の加熱乾燥中の加温により、鋼板の強度(降伏点)が上がる時効という現象で、耐デント(へこみ)性能が向上するというものだ。つまり、従来より薄板の鋼板がプレス整形性よく利用できるというものだが、平板鋼板出荷後、3ヶ月とか6ヶ月が有効期間だと聞く。つまり期間を経過すると、時効が完了してしまい降伏点の高い状態になってしまうらしい。
・塗料
これは1液型の熱重合型のことだが、加温により熱で重合硬化する塗料だか、やはり保管期間が長くなると硬化反応は進行するので一定の期限がある様だ。また、通常のあらゆる塗料は、幾ら溶剤が蒸発しない状態でも、劣化は進むと聞いている。
・プリプレグ
これは聞いたことが少ないかもしれないが、樹脂(多くは熱硬化型エポキシ)に長尺カーボン繊維を含浸させたものを半硬化させた成型素材。これを型内に密着積層して、ビニールパックして真空引きし、炉内で加温加圧乾燥させるとカーボン製品ができる。このプリプレグは冷蔵保管するが、3ヶ月程が利用可使期間だと聞く。
・接着剤とかシーリング材
これは身近なシーリング(コーキング)カートリッジなどでも経験するところだが、一度でも開栓したものは余程密閉しても硬化は進んで再利用できないことを経験するだろう。まったく開栓しなくても、数年経過していると、硬化してしまって利用できないのも経験する。