私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

昨日(9/5)の横浜・踏切事故の原因と対策について

2019-09-06 | 事故と事件
 昨日の横浜市、京急線・踏切衝突事故だが、事故前の種々の状況が明らかになって来た。これによれば、事故を起こした大型トラックは、事故現場から2km程の青果市場でオレンジなどの積荷を満載し、事故現場となった踏切に至ったと想像される。しかし、何故に道路幅員3m程と大型車にとっては、ほとんどギリギリとなる京急線の側道狭路(一方通行)を通り、その狭路から右折して踏切を渡ろうとしたのであろうか?

1.事故に至る状況
 報道によれば、当該大型トラックは右折して踏切に至る前、左折しようと何度も切り返しを試みていたが、それを諦めて右折することになった様だ。しかも、この右折して踏切を渡る行為も1回では曲がりきれず何度も切り返しを行っている最中、遮断機が下り事故に至った状況の様だ。

 Googleマップで事故現場を確認すると、当該トラックが通っていた道は幅員3m程、右折した道(踏切の道)は幅員6ないし7mであると判る。この狭路から左折にしても右折にしても行うのは、全長が12mもある大型車にとっては至難のことであることが判る。

 そこで、何故、幅員3mしかない狭路を通過するに至ったのかが問題になって来ると思える。幅員3mの狭路は、右側は鉄道の防音壁が、左側は立ち並ぶ建物や突き出た看板や電柱があるから、大型車の車幅は2.5mとはいえ、実際はサイドミラー分は含まれていないので、実質3m弱となる大型車を乗り入れること自体が大きな問題になると思える。

 しかし、想像するに死亡したというトラック運転手も好き好んで、この狭路に入った訳ではないだろう。何らかの錯誤により道を間違え、迷い込み当該狭路に入り込むに至ったと思われるのである。

2.対策
 この様な道を間違えない様に運行することが第1に肝要だろうが、種々の要因で入り込んでしまった際の対応として考えたい。ここで思い出すのが、昨年8月26日に和歌山の山道に道を間違え迷い込み、1km程も走ってガードレールやカーブミラーに接触しつつ、どうにも動けなくなったという西日本JRバスの立ち往生事件のことなのだ。(下記リンク参照)
人間の行うことだから道の間違いは起こり得る。早く本来の道に戻りたいと焦る心理が働くのも無理ないものと思える。しかし、危機に陥って、無理やりなんとかしようと突き進んでしまうことは極めて危険なことだと再確認してもらいたい。

 万一間違って狭路等に入り込んでしまい危険だなと感じたら、幾ら後続車がいようが、乗客が搭乗していようが、一旦運行を中断し、警察へ連絡(110番)し状況を説明すると共に現場への臨場を要請し、その指示誘導を仰ぎつつ対応する冷静さを再確認して戴きたい。なお、警察への連絡がためらわれるなら、運行管理者へ連絡し、現状を報告すると共に、その指示に従って戴きたい。

狭路進行などでの行き詰まり記事から 2019-09-01
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/843c9c5596f9831cf52f524a16b0653b




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。