横浜市港北区・新横浜駅近くを通る環状2号線がまた陥没したという。どうやら、この道路下を新地下鉄の工事中のことと相当因果関係がある様だ。
この様な道路の陥没事件というのは、全国至る所で起こっていて、例えば大谷石を採掘していた宇都宮とか亜炭という石炭に近い可燃燃料の採掘跡に陥没事件が生じている様だ。しかし、近年は、地下鉄などの工事に伴う事件が多く生じて来たということの様だ。比較的近年では、2016年に生じた博多駅近くの大規模陥没事故を思い出す。それより以前だと、90年に生じた東京・御徒町で生じた陥没事件というのがあった。それ以前は、東北新幹線の始発駅は上野駅だったが、東京駅までの地下道延伸工事中に、生じた事故ということだ。それぞれの、Youtube動画があったので、リンクを引いておく。
この様な地化を掘削するトンネルの工事は、陥没に留まらず、付近の自然を大きく変化させる歴史的事例がある。それが、昭和9年に開通した東海道線の熱海駅と函南駅の間にある丹那トンネル(約8km)だろう。このトンネル開通以前は、東海道本線は現在の御殿場線を通り、箱根山を大きく迂回していたのだが、この丹那トンネルの貫通で直線的に大きく短縮化されることになった。しかし、この丹那トンネルだが、計画は8年で着工したものの、大量の湧水に悩まされるなどして遅延して、16年を要して完成したとのことだ。なお、この湧水は、現在でも熱海側へトンネル内より流れ出し、海へ導いているらしい。ここで、付近の自然を大きく変化させた件だが、丹那トンネルの300m程真上の値は、丹那盆地と呼ばれる地だが、トンネル工事以前は、わさびの産地であるなど水多き地だったという。ところが、工事が進むと共に、同地の湧き水などが止まり、農業関係者などが工事事務所へ何度も押し掛ける騒動が起きたらしい。(闇を裂く道:吉村昭著より)
最後に、リニア新幹線のころで、静岡県の北部たる南アルプスの地下を長大トンネルが貫通する計画だが、ここは大井川の源流地でもあり、近年大井川の渇水傾向が見られることもあり、リニア工事により、より一層の渇水になる怖れありと異議を唱え着工を拒否しているのが静岡の川勝知事だ。正直、県民として同知事への評価は低いが、この件ではまともなことを主張していると思っている。リニアが出来てしまってから、大井川が大幅な渇水が生じたからと云っても、この自然を取り戻すことは不可能だからだ。
この件で、リニアは日本の夢であり、反対する静岡は駅もなく疎外されてのやっかみ反対だろうというマスゴミ論調もある訳だが、大きな間違いとして追記しておきたい。だいたいリニアが日本の夢だとかいう思いが狂っているだろう。そもそも、今の日本に求められているものは、世界No1という物じゃなく、人への手当だろう。しかも、東京から大阪までの総工事費9兆円を当初は総て自前の費用で購うと聞いていたのに、何時の間にやら財政投融資で6兆円を政府が融資することになっているとは驚いた。これからの人口減社会に、東京と大阪間の人員輸送が在来新幹線とリニア合わせて増えるとは誰が考えても予想されないだろう。輸送量を増やしたいなら、高すぎる料金を見直すしかないだろう。以下リンクの、黒川あつひこ談の云うことはもっともだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/9f/b3bfcf2f60a42076da06070440305cb4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/96/88eb9861fef7cb46417f3250c358ef19.jpg)
90年 ベンツが転落!御徒町陥没事故 当時の報道 2018/01/01
https://www.youtube.com/watch?v=e44-dAm6QPU
【博多駅前陥没】 すいこまれる信号、そして大崩落の瞬間 (西日本新聞読者提供) 2016/11/08
https://www.youtube.com/watch?v=KOUZzMrzDH0
リニアモーターカー、本当に必要か?【安倍利権, 新幹線】 2020/06/27
https://www.youtube.com/watch?v=M2oTc0FCKTk
この様な道路の陥没事件というのは、全国至る所で起こっていて、例えば大谷石を採掘していた宇都宮とか亜炭という石炭に近い可燃燃料の採掘跡に陥没事件が生じている様だ。しかし、近年は、地下鉄などの工事に伴う事件が多く生じて来たということの様だ。比較的近年では、2016年に生じた博多駅近くの大規模陥没事故を思い出す。それより以前だと、90年に生じた東京・御徒町で生じた陥没事件というのがあった。それ以前は、東北新幹線の始発駅は上野駅だったが、東京駅までの地下道延伸工事中に、生じた事故ということだ。それぞれの、Youtube動画があったので、リンクを引いておく。
この様な地化を掘削するトンネルの工事は、陥没に留まらず、付近の自然を大きく変化させる歴史的事例がある。それが、昭和9年に開通した東海道線の熱海駅と函南駅の間にある丹那トンネル(約8km)だろう。このトンネル開通以前は、東海道本線は現在の御殿場線を通り、箱根山を大きく迂回していたのだが、この丹那トンネルの貫通で直線的に大きく短縮化されることになった。しかし、この丹那トンネルだが、計画は8年で着工したものの、大量の湧水に悩まされるなどして遅延して、16年を要して完成したとのことだ。なお、この湧水は、現在でも熱海側へトンネル内より流れ出し、海へ導いているらしい。ここで、付近の自然を大きく変化させた件だが、丹那トンネルの300m程真上の値は、丹那盆地と呼ばれる地だが、トンネル工事以前は、わさびの産地であるなど水多き地だったという。ところが、工事が進むと共に、同地の湧き水などが止まり、農業関係者などが工事事務所へ何度も押し掛ける騒動が起きたらしい。(闇を裂く道:吉村昭著より)
最後に、リニア新幹線のころで、静岡県の北部たる南アルプスの地下を長大トンネルが貫通する計画だが、ここは大井川の源流地でもあり、近年大井川の渇水傾向が見られることもあり、リニア工事により、より一層の渇水になる怖れありと異議を唱え着工を拒否しているのが静岡の川勝知事だ。正直、県民として同知事への評価は低いが、この件ではまともなことを主張していると思っている。リニアが出来てしまってから、大井川が大幅な渇水が生じたからと云っても、この自然を取り戻すことは不可能だからだ。
この件で、リニアは日本の夢であり、反対する静岡は駅もなく疎外されてのやっかみ反対だろうというマスゴミ論調もある訳だが、大きな間違いとして追記しておきたい。だいたいリニアが日本の夢だとかいう思いが狂っているだろう。そもそも、今の日本に求められているものは、世界No1という物じゃなく、人への手当だろう。しかも、東京から大阪までの総工事費9兆円を当初は総て自前の費用で購うと聞いていたのに、何時の間にやら財政投融資で6兆円を政府が融資することになっているとは驚いた。これからの人口減社会に、東京と大阪間の人員輸送が在来新幹線とリニア合わせて増えるとは誰が考えても予想されないだろう。輸送量を増やしたいなら、高すぎる料金を見直すしかないだろう。以下リンクの、黒川あつひこ談の云うことはもっともだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/9f/b3bfcf2f60a42076da06070440305cb4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/96/88eb9861fef7cb46417f3250c358ef19.jpg)
90年 ベンツが転落!御徒町陥没事故 当時の報道 2018/01/01
https://www.youtube.com/watch?v=e44-dAm6QPU
【博多駅前陥没】 すいこまれる信号、そして大崩落の瞬間 (西日本新聞読者提供) 2016/11/08
https://www.youtube.com/watch?v=KOUZzMrzDH0
リニアモーターカー、本当に必要か?【安倍利権, 新幹線】 2020/06/27
https://www.youtube.com/watch?v=M2oTc0FCKTk