VW排ガスごまかし問題車の買い取り対応

　今回の排ガスごまかし問題は、正味本気で解決するにはエンジンの再開発するくらいしか思い当たらないから、販売車をメーカーが買い取るということを予想いていました。正にその結果となったものです。

　しかし、既販売車が５０万台と多い上に、新車代替の際の様に販売店や買取屋さんが再販売での利益を見込んだ下取り査定額ではなく、中古車としての売値相当額（時価）で買い取るということになるでしょう、それでなければ、顧客は到底納得しないでしょう。従って、使用年数や程度の問題はあろうかと思いますが、賠償総額は、相当なものとなるでしょう.。仮に平均化を２００万として１兆円ともなります。

　しかも、「これが時価ですよ」と提示して、即座にＹｅｓと答えるユーザーは少ないことでしょう。１台１台を査定した上で、丹念な説明から合意を得ていく必用があります。これは、対物賠償保険のいわゆる全損車において、保険会社で行われている内容と一緒ですが、いかにせよ対象台数が多く大変なことだと思います。

　しかし、ドイツ本国を含め、欧州などでは、ＥＣＵのアップデート程度の極簡易な変更で良しとしている訳ですが、北米と法規制が違うとは云え、余りに大きな対応の違いに納得しかねるという新たなユーザーも生み出すことでしょう。