私の思いと技術的覚え書き

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補給形態の悪いメーカー

2016-04-21 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 部品補給の形態(一体か分割化など)について、国内最悪メーカーは何処か?と問われたら、まずは「スズキ」と答えるざるを得ないでしょう。例えば、サイドストラクチャーパネルの後部クォーター部だけが欲しい場合はよくある訳ですが、このメーカーは製造ラインの最終組み付け部品となる、A、B、C、各ピラーおよびルーフサイドとロッカーパネル付きでの補給となります。従って、ロッカーアウターを50cmほど使いたいがと思っても、なかなか部品を取る気になれず、板金してしまう訳です。サイドストラクチャーパネルの一体成形は、クルマ作りとして今や世界の常識です。しかし、スズキ以外の他メーカーでは、適当な部位を粗切りして部品供給の対応をしています。

 ボデーに付く艤装品にも同様のことが云えます、マッドガード単品が欲しいとか、サイドバイザー単品(共に純正部品)を出さないのが、このメーカーの悪しき伝統です。左右セットだとか1台分セットだとかですね。

 そう、忘れてならないのが、結構売れてる同社のキャリイトラックのことです。後部損傷で、リヤゲートは取替となりますが、その下のリヤエンドパネルです。このパネルは荷台床(フロア)を折り曲げてエンドパネル形状に加工しています。カット部品を出してくれれば良いのに、リヤフロアAssy補給ですって。もっとも、使用する方もカットして使用する訳ですが、何故出せないかなあと思わざるを得ません。

 製造プラント(プレス加工工程)では、ブレスの前後にブランク(切断)する行程が必然と生じます。そして、生じた破材は集積し、関連する電炉メーカーで溶鉱再利用がなされる訳です。そういう点では、多少の手間と管理コストで、出来ない訳がないと思わざるを得ません。

備考
 補給部品の価格の話としてちょっと記します。
 補給部品というのは、保管管理や輸送が必用になり、新車プラントが協力メーカーから仕入れている価格とは、桁が違うほど高くならざるを得ないのは判りますが、それにしても高額過ぎると感じる場合が多くあります。また、メーカーの生産規模の問題もあるのかもしれませんが、スバル車の部品は同等他車に比べ高額と感じるものです。
 また、昔と違い輸入車の部品費は安くなった傾向はありますが、それでも国産車と比べると高いものです。そして、同じ輸入車でもフェラーリとか少量生産でなくとも、ボルボは車格の割りに部品代だけが異状に高いとも感じます。このあたりは。インポーターの考え方次第とも思えますが、何れにしてもドル、ユーロにしても、輸送費の問題はあるにしても円換算値が高すぎます。(日本のインポーターが儲け過ぎ)

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