Netで「ターンオーバー」の意味を調べると、「物事の入れ替わりなどを表現する」と記されている訳だが、クルマでターンオーバーというワードが聞かれるのは、クラッチ機構に採用されたものがあり、主にクラッチ作動踏力を軽減することを目的とした機構だ。
そもそも、エンジン出力(トルク)の大きいクルマでは、それなりにクラッチを強化しなければならないが、それに伴いクラッチ操作踏力が著しく増加するのを減じるための機構となる。なお、大型トラックなどでは、ブレーキなども800KPa程度のエア圧で操作力を軽減しているが、クラッチもクラッチブースターと呼ばれる空圧で操作力を減じる機構がほぼ付いている。空圧をゼロの状態では、相当の脚力の者でも、この操作力軽減機能がない状態では、そもそもペダルを踏みこむのが困難なほど重くなる。クラッチのターンオーバー機構は、大型車のクラッチブースターほどの軽減効果はないが、比較的簡便な機構で、操作力を軽減できる装置となる。
ここで紹介するのは、BMWミニR56型クーパーSの6MTに採用されている、クラッチターンオーバー機構を示すが、作用概念が比較的分かり易いので紹介してみる。
写真2枚と概念図で作動原理を示すが、ターンオーバースプリングの角度に注目してもらいたい。ペダルを放しているいるときには、ペダルに対してほぼ45度くらいの角度で同スプリングは押し縮められている。ここからペダルを目一杯踏みこむと、同スプリングはほぼ垂直の角度になり、クラッチマスターを押す反力が得られるというものだ。しかも、ペダルは真下に反力を受けるが、操作方向への反力はなくなるから、その分操作力が軽減されるというものだ。なお、同ターンオーバー機構は、今回の様にコイルスプリングを使用したものだけでなく、スプリング棒を密着してグルグル巻き、両端のバーでねじりと反力を生じる「ねじりスプリング」を使用したものもある様だ。
そもそも、エンジン出力(トルク)の大きいクルマでは、それなりにクラッチを強化しなければならないが、それに伴いクラッチ操作踏力が著しく増加するのを減じるための機構となる。なお、大型トラックなどでは、ブレーキなども800KPa程度のエア圧で操作力を軽減しているが、クラッチもクラッチブースターと呼ばれる空圧で操作力を減じる機構がほぼ付いている。空圧をゼロの状態では、相当の脚力の者でも、この操作力軽減機能がない状態では、そもそもペダルを踏みこむのが困難なほど重くなる。クラッチのターンオーバー機構は、大型車のクラッチブースターほどの軽減効果はないが、比較的簡便な機構で、操作力を軽減できる装置となる。
ここで紹介するのは、BMWミニR56型クーパーSの6MTに採用されている、クラッチターンオーバー機構を示すが、作用概念が比較的分かり易いので紹介してみる。
写真2枚と概念図で作動原理を示すが、ターンオーバースプリングの角度に注目してもらいたい。ペダルを放しているいるときには、ペダルに対してほぼ45度くらいの角度で同スプリングは押し縮められている。ここからペダルを目一杯踏みこむと、同スプリングはほぼ垂直の角度になり、クラッチマスターを押す反力が得られるというものだ。しかも、ペダルは真下に反力を受けるが、操作方向への反力はなくなるから、その分操作力が軽減されるというものだ。なお、同ターンオーバー機構は、今回の様にコイルスプリングを使用したものだけでなく、スプリング棒を密着してグルグル巻き、両端のバーでねじりと反力を生じる「ねじりスプリング」を使用したものもある様だ。