ギヤ関連の昔話として、2つばかり記してみたい。
我が住まい地から100km以内の伊豆半島・河津という地に通称ループ橋というのがある。昔、伊豆半島沖地震というのが生じ、この地域の道路が崩落し、それを復旧するために作った半径30m程の円形ループが2周半ほど渦巻いて高さ数十メートルの落差を結んでいる橋だ。この橋が出来てしばらくした頃、ここでデフ(ファイナルギヤ)が焼き付いたという話を、その信義は不明ながら聞いたことがある。ここで、デフにそれなりのロードを掛けるとすれば、下から上へ登る経路だろう。しかも、リジットアクスルのオイルを、遠心力で偏向させる遠心力を与え続けるハードコーナーリングをする前提であれば、登り側でないと難しいだろう。一般のリジットアクスル(ホーシンク)は、この様なオイルの偏向を防止するため、デフギヤの左右近くにはリアアクスルシャフトの隙間を小さくしたバッフルプレートが付いているのだが、旋回時間が長いとリングギヤがオイルに濡れなくなってしまったのかもしれない。
もう一つ、これは実体験した話だ。トヨタのLSD(2Lクラス)付きデフで、ゆっくり走った旋回時に異音ということで、作業を引き継いだのだが、引き継ぎが誠にお粗末だったことを反省せねばならぬが、デフオイルを抜いたまま、知らずに試走したというもの。通常加速でものの数百mでクォーンといううなり音が出始め、直ぐUターン。デフを外して見ると、リングギヤ歯面が青く焼けており、明らかに油膜切れの状態だった。
バックラッシュのこと
我が住まい地から100km以内の伊豆半島・河津という地に通称ループ橋というのがある。昔、伊豆半島沖地震というのが生じ、この地域の道路が崩落し、それを復旧するために作った半径30m程の円形ループが2周半ほど渦巻いて高さ数十メートルの落差を結んでいる橋だ。この橋が出来てしばらくした頃、ここでデフ(ファイナルギヤ)が焼き付いたという話を、その信義は不明ながら聞いたことがある。ここで、デフにそれなりのロードを掛けるとすれば、下から上へ登る経路だろう。しかも、リジットアクスルのオイルを、遠心力で偏向させる遠心力を与え続けるハードコーナーリングをする前提であれば、登り側でないと難しいだろう。一般のリジットアクスル(ホーシンク)は、この様なオイルの偏向を防止するため、デフギヤの左右近くにはリアアクスルシャフトの隙間を小さくしたバッフルプレートが付いているのだが、旋回時間が長いとリングギヤがオイルに濡れなくなってしまったのかもしれない。
もう一つ、これは実体験した話だ。トヨタのLSD(2Lクラス)付きデフで、ゆっくり走った旋回時に異音ということで、作業を引き継いだのだが、引き継ぎが誠にお粗末だったことを反省せねばならぬが、デフオイルを抜いたまま、知らずに試走したというもの。通常加速でものの数百mでクォーンといううなり音が出始め、直ぐUターン。デフを外して見ると、リングギヤ歯面が青く焼けており、明らかに油膜切れの状態だった。
バックラッシュのこと