トヨタ2年連続世界首位・米国でもGMを抜き首位
以下の2つの報だが、トヨタの堅調ぶりを示す記事だ。
特に1つめの記事に添えられた、トヨタとVWの2社の世界販売の推移を示すグラフは感心深く眺めた。つまり、一昨年(2020年)は両社とも150万台近くも急落しているのだが、トヨタは相当反転したのに対し、VWが続落したということに目が行く。
この理由としてあくまで知識十分とはいえない浅学拙人の私見となるが、20年の急落はコロナ病変によるものだろう。そして、21年は半導体不足による影響を受けてのものだろうが、トヨタが巧く供給を制御したということがある様に思える。それと、半導体の品薄では、ドイツに比べると日本は80年代の黄金期から低下したといえども、未だ国内生産数ではドイツに優っているというところがあるのではと思える。
それと、中国依存度の違いが大きな要因となったと思える。今や世界の車両販売でトップの国は中国であり、中国内にトヨタは2工場、VWは3工場持つと伝え聞く。コロナ病変は、その発生国である中国では、病変から2年を経て、未だ中国では収まっては各都市を閉鎖するほどの急増に喘いでいるのだが、車両販売の落ち込みも大変なことと想像するのだ。
しかし、VWは2015年に彼のディーゼルゲートがあり急落したのだが、19年までこれ程見事に立ち直ったのはある意味驚異的だ。ただ、この立ち直りも中国が絡んでいる様に思うのは私見だ。
それは、ディーゼルゲートがあったとき、米国では制裁的課徴金と販売済み車両の買い戻しによりその費用総額は2兆円を超え、その他欧州まで含めると4兆近い負担があると報じられていた。それが、最近伝え聞く情報では、ドイツ前首相メルケル女史が、習近平を訪問、VWの中国工場の内部留保金などを合わせ2兆円程度が中国から得られているとことだ。つまり、中国によって助けられ、その後の回復も中国市場により回復をしてきたのだが、そのことは中国への依存をやたらと高めているということになるだろう。
そもそも、中国に大企業が進出する場合、現地の国営企業との合弁会社を設立して進出しなければならないとか、売り上げた金額を自国へ送金するにも、相当な制限がある様に聞こえている。
それと、米国首位の件だが、トヨタも過去のプリウスリコールの一件で章男社長が査問会染みた場へ引き出されて意識していると思うが、浮かれていられない危険を孕んでいると云えそうだ。それは、米国のプライド、国家を上げて救済したGMが凋落して行くことが明確になれば、何を仕掛けて来るか判らないということだ。
総論として感じているのだが、自動車メーカーにとっては、国内市場などは今やチンケな世界で二の次の市場だと意識していることだ。だから、欧米市場を意識した拡幅プラットホームを採用せざるを得なくなり、多くの車種が3ナンバー化したのだと思える。こういう中で、トヨタの健闘は悪いことではないが、その依存度が高まるのは日本国家国民にとってのリスクを高めているという視点が必要ではないだろうか。
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トヨタ、2年連続首位 1000万台超、独VW上回る―21年世界販売
JIJI.COM 2022年01月28日13時38分
トヨタ自動車が28日発表した2021年のグループ世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は、前年比10.1%増の1049万5548台で、2年ぶりに1000万台を超えた。半導体不足の影響を受けながらも、中国や米国での販売が堅調。独フォルクスワーゲン(VW)の888万2000台を上回り、2年連続で世界首位となった。
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トヨタ、米新車販売首位 21年GM抜く
産経 2022/1/5 07:37
2021年の米新車販売台数で、トヨタ自動車が米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて首位となったことが4日、分かった。米国以外のメーカーが年間販売首位になるのは史上初とみられる。
ロイター通信によると、GMは1931年から保ってきた新車販売台数首位の座を90年ぶりに明け渡した。
トヨタの21年の新車販売は20年比10%増の233万2千台だった。GMは13%減の221万8千台でトヨタが約11万台上回った。他のメーカーはこの2社を下回る。
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#トヨタとVW
以下の2つの報だが、トヨタの堅調ぶりを示す記事だ。
特に1つめの記事に添えられた、トヨタとVWの2社の世界販売の推移を示すグラフは感心深く眺めた。つまり、一昨年(2020年)は両社とも150万台近くも急落しているのだが、トヨタは相当反転したのに対し、VWが続落したということに目が行く。
この理由としてあくまで知識十分とはいえない浅学拙人の私見となるが、20年の急落はコロナ病変によるものだろう。そして、21年は半導体不足による影響を受けてのものだろうが、トヨタが巧く供給を制御したということがある様に思える。それと、半導体の品薄では、ドイツに比べると日本は80年代の黄金期から低下したといえども、未だ国内生産数ではドイツに優っているというところがあるのではと思える。
それと、中国依存度の違いが大きな要因となったと思える。今や世界の車両販売でトップの国は中国であり、中国内にトヨタは2工場、VWは3工場持つと伝え聞く。コロナ病変は、その発生国である中国では、病変から2年を経て、未だ中国では収まっては各都市を閉鎖するほどの急増に喘いでいるのだが、車両販売の落ち込みも大変なことと想像するのだ。
しかし、VWは2015年に彼のディーゼルゲートがあり急落したのだが、19年までこれ程見事に立ち直ったのはある意味驚異的だ。ただ、この立ち直りも中国が絡んでいる様に思うのは私見だ。
それは、ディーゼルゲートがあったとき、米国では制裁的課徴金と販売済み車両の買い戻しによりその費用総額は2兆円を超え、その他欧州まで含めると4兆近い負担があると報じられていた。それが、最近伝え聞く情報では、ドイツ前首相メルケル女史が、習近平を訪問、VWの中国工場の内部留保金などを合わせ2兆円程度が中国から得られているとことだ。つまり、中国によって助けられ、その後の回復も中国市場により回復をしてきたのだが、そのことは中国への依存をやたらと高めているということになるだろう。
そもそも、中国に大企業が進出する場合、現地の国営企業との合弁会社を設立して進出しなければならないとか、売り上げた金額を自国へ送金するにも、相当な制限がある様に聞こえている。
それと、米国首位の件だが、トヨタも過去のプリウスリコールの一件で章男社長が査問会染みた場へ引き出されて意識していると思うが、浮かれていられない危険を孕んでいると云えそうだ。それは、米国のプライド、国家を上げて救済したGMが凋落して行くことが明確になれば、何を仕掛けて来るか判らないということだ。
総論として感じているのだが、自動車メーカーにとっては、国内市場などは今やチンケな世界で二の次の市場だと意識していることだ。だから、欧米市場を意識した拡幅プラットホームを採用せざるを得なくなり、多くの車種が3ナンバー化したのだと思える。こういう中で、トヨタの健闘は悪いことではないが、その依存度が高まるのは日本国家国民にとってのリスクを高めているという視点が必要ではないだろうか。
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トヨタ、2年連続首位 1000万台超、独VW上回る―21年世界販売
JIJI.COM 2022年01月28日13時38分
トヨタ自動車が28日発表した2021年のグループ世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は、前年比10.1%増の1049万5548台で、2年ぶりに1000万台を超えた。半導体不足の影響を受けながらも、中国や米国での販売が堅調。独フォルクスワーゲン(VW)の888万2000台を上回り、2年連続で世界首位となった。
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トヨタ、米新車販売首位 21年GM抜く
産経 2022/1/5 07:37
2021年の米新車販売台数で、トヨタ自動車が米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて首位となったことが4日、分かった。米国以外のメーカーが年間販売首位になるのは史上初とみられる。
ロイター通信によると、GMは1931年から保ってきた新車販売台数首位の座を90年ぶりに明け渡した。
トヨタの21年の新車販売は20年比10%増の233万2千台だった。GMは13%減の221万8千台でトヨタが約11万台上回った。他のメーカーはこの2社を下回る。
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#トヨタとVW