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大阪・退職の元運転手がバスに放火

2022-09-11 | 事故と事件
大阪・退職の元運転手がバスに放火
 8/29に大阪・泉大津市で駐車場に止めていたバスから出火したバス火災は、放火であって、昨年(2021年)2月に退職していた元バス運転手の仕業と判り逮捕されたという報だ。

 報じる記事には、この放火以前にも合計6台のバスの燃料が故意に漏らされる事件もあったと記されていることから、この犯人は、1年を越えて逆恨みを根強く持ち続けていたことが伺える。

 ところで、放火つまち故意の火付けの犯罪は、江戸時代なら極めて重罪で、極刑なのだが、貼り付け獄門でなく、貼り付け火あぶりという刑だったことが知られている。このことは、現代の刑法でも放火により公共の危険を招くや、現住建物等放火罪は、死刑もしくは無期、5年以上の懲役と重罪犯となる。なお、現住建物以外の放火でも、法定刑は1年以上10年以下と、そこそこ重罪となる。なお、他人の財産を不法行為で滅失させた場合は、民法709条で賠償責任が生じるので、当然バス会社からは損害賠償請求を受けることになるだろう。

 ただし、誤って火災になったいう場合は失火法という法令があり、刑法上の罪は軽減されて問われるが、重過失がない場合は損害賠償を負わなくて良いという法令がある。つまり、自分の家が失火により燃え、隣家に燃え広がった場合に、重過失がない場合は、その隣家は出火者に損害賠償を求められないと云うのが法律なのだ。

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辞めた会社のバス放火 容疑で元運転手逮捕
ytv news 2022.09.08 19:15
 8月29日、大阪府泉大津市で、駐車場に停車していた観光バスに火をつけたとして、放火の疑いでバス会社の元運転手が逮捕されました。
 逮捕された、塩野入隆夫容疑者(51)は、8月29日、泉大津市なぎさ町の駐車場にとめてあった観光バスに火をつけた疑いです。
 塩野入容疑者は、このバス会社で運転手をしていて、昨年2月に、自主退職していました。
 バス会社の関係者「事務所で、お菓子を盗んだのが防犯カメラに写っていて、その後、管理職の書庫をあさっていた。これはお客さんの荷物を盗む恐れがあると判断して、退職を勧告した」
 塩野入容疑者は「会社に恨みをもっていた」などと容疑を認めています。
 このバスを含め、合わせて6台のバスの燃料が故意に漏らされていたということで、警察が関連を調べています。


#退職の元運転手がバスに放火


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