私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

いまさら何をいわんや・・・だな

2016-03-01 | コラム
 東北震災に伴った東電福島原発事故の責任を追及する意味で(だろうが)、いまさら(やっと)東電の元経営者3名を強制起訴することになったとのこと。だいたい、今に至るも、公権力が事故後の調査を行い、責任の所在を明らかにしようとしないのは何故か?と考えてしまう。たぶん、これが発電所でも火力や水力の大型プラントだったら、確実に立ち入り監査を受け、それなりの責任の整理がなされているだろう。それだけ、原子力というのは、特殊な別扱いのものであって、法や公権力で裁けないものなのだろうか。それとも、放射線が怖くて、あえて無視しているのだろうか。

 そもそも論だが、東電に対する告訴は、それなりにあるのだろう。しかし、検事は何故か不起訴にし、さらに検察審査会で、やはり起訴が相当と(渋々消極的に)なり、検事に代わって弁護士が起訴手続きを進めるという。そして、ニュースの解説では、津波が予見できたか等について、そうとーに長い裁判になるだろうと、早々にぼやかすが如くの説明が加わる。

 とにかく、こと原子力となると、法律もだが、それを取り仕切る官僚、行政官、報道するマスゴミ達も、何か触れようとしない、関わらない、消極的といった態度がありありで、一般国民として奇異にさえ感じるのである。

※最近まで知らなかったが、原子炉メーカーは、例え設計製造上の欠陥な内蔵していようが、損害賠償責任は問われないとする法律があるそうだ。製造して利益を上げて、責任なしなんていう世界があるのか。

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