小松市(石川県)には小松空港(民と空自兼用)があり、その至近に航空プラザという資料館があり興味深く見て来ました。クルマはともかく、あらゆる乗り物や機械に関心を持つという性癖なので、神社仏閣や風趣に富んだ風情も良いけど、こういう施設も関心高く眺めてしまうのです。
ここでの展示物は、レシプロ機とかジェットエンジン戦闘機でも第1世代とか第2世代までの既に退役した古い航空機しか展示していいけど、そこがまた良いところです。ロッキードT-33A(練習機)なんか初めて見ましたし、F104などは今まで浜松や各務ヶ原で何度か見て来ましたが、だいたいエンジンは取り外されていましたが、ここのはエンジン搭載状態で細部を興味深く見ました。
このロッキードF104という機体は、種々性能に問題があったらしく、就役年数は少ない傑作機とは呼べない機体でしょうが、最高速とかは現用機と遜色ないマッハ2.5で飛べるという機体です。主翼の面積が恐ろしく小さく厚みもなく、正に最高速のためのドラッグ(空力)最優先でミサイルみたいな戦闘機です。故に運動性能だとか、失速速度が高く、短命に終わってしまったのでしょう。また、この機体を見ると、映画「ライトスタッフ」のシーンを思い出します。第2次大戦後、米国のマッハへの挑戦からロケット開発への男達が活躍する映画ですが、B29の下腹に吊り下げられ、上空で切り離されたベルX1でチャック・イエガーはロケットエンジン機でとうとうマッハの壁を突破します。そして、ロッキードF104が新鋭機で登場すると、その比類なき強大な推力で、限界までの垂直上昇という冒険を試みます。ジェットエンジンですから、とうとう限界が来てエンジンストールし、機体は錐もみしながら降下し、再々度のエンジン再始動を試みますが、エンジンは死んだままです。イエガーは、エジェクションシートで脱出しますが、機は墜落するというシーンでした。
余話
関連することを、2つばかり記してみます。
①小松空港も空自基地兼用ですから、空港から数キロ離れた小松駅でさえ凄い爆音で、空港近くでは正直云ってジェット戦闘機の爆音は生半可ではない凄さです。これは、神奈川県の厚着基地に近い大和市とか綾瀬市も同様なのですが、よもや市街地上空を音速で飛ぶことは衝撃波で大被害がでますからないでしょうが、離陸から旋回上昇する際のアフターバーナーON状態では、民間旅客機の比でない爆音です。想像ですが、離陸から2時間ほどの訓練で、大型タンクローリー一台分(2kL)ほどのケロシンを消費してしまうのでしょう。
②同資料館で前部部分でしたがF2戦闘機の木型モックアップが陳列されていました。この木型ですが、あらゆる工業製品において、かつては製品評価とか各種寸法取りだとか、艤装品の配置や相互位置関係の評価のために作られたものです。我が住まい地近くにも、××木型だとか××モデルなる企業が結構多くあり、製品の最終開発段階で評価用木型を作っています。最も、昨今は木型でなく、特殊な樹脂ブロックを必要に応じて積層し、マシニングで削り出すという手法を取り入れています。これで、最終製品のデザインが決まると、量産のための金型が作られるという段取りになります。
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ここでの展示物は、レシプロ機とかジェットエンジン戦闘機でも第1世代とか第2世代までの既に退役した古い航空機しか展示していいけど、そこがまた良いところです。ロッキードT-33A(練習機)なんか初めて見ましたし、F104などは今まで浜松や各務ヶ原で何度か見て来ましたが、だいたいエンジンは取り外されていましたが、ここのはエンジン搭載状態で細部を興味深く見ました。
このロッキードF104という機体は、種々性能に問題があったらしく、就役年数は少ない傑作機とは呼べない機体でしょうが、最高速とかは現用機と遜色ないマッハ2.5で飛べるという機体です。主翼の面積が恐ろしく小さく厚みもなく、正に最高速のためのドラッグ(空力)最優先でミサイルみたいな戦闘機です。故に運動性能だとか、失速速度が高く、短命に終わってしまったのでしょう。また、この機体を見ると、映画「ライトスタッフ」のシーンを思い出します。第2次大戦後、米国のマッハへの挑戦からロケット開発への男達が活躍する映画ですが、B29の下腹に吊り下げられ、上空で切り離されたベルX1でチャック・イエガーはロケットエンジン機でとうとうマッハの壁を突破します。そして、ロッキードF104が新鋭機で登場すると、その比類なき強大な推力で、限界までの垂直上昇という冒険を試みます。ジェットエンジンですから、とうとう限界が来てエンジンストールし、機体は錐もみしながら降下し、再々度のエンジン再始動を試みますが、エンジンは死んだままです。イエガーは、エジェクションシートで脱出しますが、機は墜落するというシーンでした。
余話
関連することを、2つばかり記してみます。
①小松空港も空自基地兼用ですから、空港から数キロ離れた小松駅でさえ凄い爆音で、空港近くでは正直云ってジェット戦闘機の爆音は生半可ではない凄さです。これは、神奈川県の厚着基地に近い大和市とか綾瀬市も同様なのですが、よもや市街地上空を音速で飛ぶことは衝撃波で大被害がでますからないでしょうが、離陸から旋回上昇する際のアフターバーナーON状態では、民間旅客機の比でない爆音です。想像ですが、離陸から2時間ほどの訓練で、大型タンクローリー一台分(2kL)ほどのケロシンを消費してしまうのでしょう。
②同資料館で前部部分でしたがF2戦闘機の木型モックアップが陳列されていました。この木型ですが、あらゆる工業製品において、かつては製品評価とか各種寸法取りだとか、艤装品の配置や相互位置関係の評価のために作られたものです。我が住まい地近くにも、××木型だとか××モデルなる企業が結構多くあり、製品の最終開発段階で評価用木型を作っています。最も、昨今は木型でなく、特殊な樹脂ブロックを必要に応じて積層し、マシニングで削り出すという手法を取り入れています。これで、最終製品のデザインが決まると、量産のための金型が作られるという段取りになります。
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