私の思いと技術的覚え書き

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こういう犯罪の予兆もある

2023-01-22 | 事故と事件
こういう犯罪の予兆もある
 これは近日知り合いの修理工場兼レンタカー業社より聞いた話しを紹介するものだ。
 レンタカーの許認可も昔より簡略されたこともあり、修理や板金工場でレンタカー業を兼業するケースも増えているだろう。そこでのレンタカーを貸し出した場合のことであるが、貸出人は既に過去数回の貸し出し前歴がある、人相風体としては何の商売か判らないが、特別不審を感じることもないサラリーマンという感じだったという。

 ところが、数回目の軽自動車のレンタカーを貸し出し後、車両を点検すると、前後ナンバーを固定している前後各2本のボルトについて、当初のボルトと違う形跡が観察されて不思議だなぁと感じたことが端緒だったという。つまり、レンタカー貸し出し中に、ナンバープレートを付け替えていると想像される訳だが、通常の貸し出しでそんなことをすることは考えられないし、そもそも勝手に正規のナンバーと付け替えることは違法行為だ。

 このレンタカー貸し出し中の、前後ナンバーの取り外しとは、想像してみれば2つのケースが考えられる。1つは、該当レンタカーのナンバーを、他の別の車両に付けて使用するケース。そして、もう一つは、他の車両のナンバー(か偽造ナンバーなどを)を該当レンタカーに付けて使用するケースだ。何れにしても、何らかの目的で、例えば車検切れの車を、動かしたいとして、レンタカーのナンバーと車検証を使用して、あたかも車検があるかの様にして使用するケースだろう。ここまでの話しだと、なにか良からぬことに利用したと想像されるのだが、決め手はないところだったのだ。

 ところが、その最後のレンタカー返却から、やはりナンバーを外した形跡が確認されたのだが、その後しばらくして、貸し出し主から電話があり、レンタカーに装着のカーナビの走行履歴(走行のルートが自動記録される機能)を消し忘れたので、消しておいて欲しいというの連絡があったことから、不審が急速に高まり、該当警察に連絡し、事情を話したところ、即座に刑事課(経済犯担当)の刑事が訪れ、車両のカーナビ走行履歴とか、車両内部の指紋検出や貸し出し主の運転免許内容などを記録調査が行われた。

 それからしばらく経過後、詳細は話せないが、おかげで幾つかの犯行を重ねていた経済犯グループを検挙することができたというお礼の連絡が該当警察刑事よりあったと云う。

 ここからは、私の想像で記すのだが、私の住む沼津市だが、オレオレ詐欺などの特殊詐欺事犯の被害者が比較的多いと知らされている地である。そういう中で、犯罪の届け出と該当レンタカーの走行履歴との一致などから、該当レンタカー貸し出し主を内偵した結果として、要はオレオレ詐欺などの「受け子」グループの検挙に結び付いたのではないだろうかと想像した次第だ。

 といこうことで、この記事を見ていてくれる読者の中にも、レンタカーとか有償ではなくとも工場代車などで、繰り返し車両を貸し出す事例で、ナンバーが外されている形跡を見つけた場合は、こういう犯罪に使用されるケースもあり得ることを知って欲しいと、この記事を記した次第だ。


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