英国が打ち出した10年後のガソリンエンジン販売禁止、そしてその5年後くらいに同じくフランスでも同様の規制を欧州政府は打ち出した。おまけに、菅政権も所信表明演説で、脱炭素社会を目指す等として、英仏の動きに追従すると宣言するに至った訳だ。ここでは、この動きが何処まで実行可能なのかを含め、そこに含まれる矛盾、実際に施行されるとなるとどうなるのかを含め、若干予想してみたい。
まず、不思議だなぁと思うことだが、何故ガソリンエンジンに限定しているのだろうかと云うことがある。つまり、ガソリンエンジンより同重量(同等の乗用車)なら、燃費(つまりCO2)はディーゼルエンジンの方が良いということがあるが、一般にディーゼルエンジンが搭載される車両というのは、重量が重くガソリンエンジンでは燃費が悪くなり過ぎ、あえてその弱点をディーゼルで補っているということがある、また、中・大型トラックバスなどの排気量の大きいエンジンは、そもそもスパークプラグによる火花点火による火炎伝播燃焼は、その火炎伝播が生み出す宿命たるタイムラグが大きくなり過ぎ、どうしても熱効率の低下が生じてしまうことから、ディーゼルエンジンを採用するしかなかったと云うことがある。
しかし、近年の乗用車用ガソリンエンジンは年々熱効率を上げたり、ハイブリッド化することで、ディーゼルエンジンを凌ぐ燃費を生み出している車両も増えて来た。一方、排出ガス浄化という意味では、近年のディーゼルエンジンは、様々な付加物を装着し、ガソリンエンジン並みにはなって来たというものの、何年か前のVWディーゼル排出ガス詐欺みたいな事件を生じるぐらい、かなりムリして審査値を生み出しているとことが感じられる。その点、ガソリンエンジンは、迸出ガスはディーゼルに比べれば、詐欺してまで下げなければならないなんて事件はなく、元々ディーゼルに比べればクルーンであるのは確かだろう。にも関わらず10年後の内燃機関の規制を、何故ガソリンエンジンに限定したのか不思議の思わないだろうか。
ここからは想像の域の話しだ。ディーゼルエンジン車は乗用車から中・大型トラック、バスまであるが、現在EV化として実用化されているものは極めて少ない。また、実用化されているものでも、その航続距離などが、極端に短く、余程近距離を走行する前提のものしかない。現在の大量物流の中心となっている、高速長距離の物流をEV化した大型トラックが担える日が来るのだろうか? 筆者としては、バッテリーのエネルギー密度の問題だとか、充電時間の問題などから、バッテリー搭載式のEVでは不可能ではないかと想像している。でも、電車とか昔のトロリーバスの様に、絶えず外部から給電を受けるシステムが出来れば、どんな大型車だろうと電気機関車のごとく大動力を発揮するモーターの点ではまったく問題はない。
次に、もしガソリン新車が販売禁止され、主には代替のEV乗用車が走り始めたとしても、既存のユーザーは今まで以上に車齢を伸ばしてガソリン車に乗り続けることも考えられる。つまり、これが高じると、ガソリン車を販売禁止した効果が表れ難いことになり得る。この場合、行政府はどう対処するるだろうかを想像してみると、現在日本で実施されているディーゼル車の大都市圏での使用を禁止する条例での対処をしてくる様にも想像される。つまり、人口密度が高い大都市のみ、既存車も含めガソリン車の使用が禁止されると云うものだ。もしくは、英国などがどう考えているのか判らないところがあるが、全国土で既存のガソリン車の走行を禁止にすることもあるのかもしれない。しかし、欧州諸国は緯度的に日本で云えば北海道の位置くらいに位置し、冬の寒さは北海道並みの寒冷地は結構多いだろう。この冬も日本の各高速道路などで、雪で渋滞し24時間以上雪に埋もれて身動き出来ず、道路事業者などが、食料供給と共にポリタンクに予備燃料を配布して凌いだという様子が伝わっている。これらの中には、僅かながらEV車もあったのかもしれないが、もしEV車が多数を占めることになると、ポリタンクで燃料を補充する様に極短時間で充電することは不可能だろう。余程大きな、充電専用救援車でも作って、1台の援護車で10台くらいのEV車に充電することも考えられるが、そもそも雪で大渋滞の中で、その様な大型援護車がバッテリー残量僅かのEV車に近づける位置に移動することができるのだろうか。
まず、不思議だなぁと思うことだが、何故ガソリンエンジンに限定しているのだろうかと云うことがある。つまり、ガソリンエンジンより同重量(同等の乗用車)なら、燃費(つまりCO2)はディーゼルエンジンの方が良いということがあるが、一般にディーゼルエンジンが搭載される車両というのは、重量が重くガソリンエンジンでは燃費が悪くなり過ぎ、あえてその弱点をディーゼルで補っているということがある、また、中・大型トラックバスなどの排気量の大きいエンジンは、そもそもスパークプラグによる火花点火による火炎伝播燃焼は、その火炎伝播が生み出す宿命たるタイムラグが大きくなり過ぎ、どうしても熱効率の低下が生じてしまうことから、ディーゼルエンジンを採用するしかなかったと云うことがある。
しかし、近年の乗用車用ガソリンエンジンは年々熱効率を上げたり、ハイブリッド化することで、ディーゼルエンジンを凌ぐ燃費を生み出している車両も増えて来た。一方、排出ガス浄化という意味では、近年のディーゼルエンジンは、様々な付加物を装着し、ガソリンエンジン並みにはなって来たというものの、何年か前のVWディーゼル排出ガス詐欺みたいな事件を生じるぐらい、かなりムリして審査値を生み出しているとことが感じられる。その点、ガソリンエンジンは、迸出ガスはディーゼルに比べれば、詐欺してまで下げなければならないなんて事件はなく、元々ディーゼルに比べればクルーンであるのは確かだろう。にも関わらず10年後の内燃機関の規制を、何故ガソリンエンジンに限定したのか不思議の思わないだろうか。
ここからは想像の域の話しだ。ディーゼルエンジン車は乗用車から中・大型トラック、バスまであるが、現在EV化として実用化されているものは極めて少ない。また、実用化されているものでも、その航続距離などが、極端に短く、余程近距離を走行する前提のものしかない。現在の大量物流の中心となっている、高速長距離の物流をEV化した大型トラックが担える日が来るのだろうか? 筆者としては、バッテリーのエネルギー密度の問題だとか、充電時間の問題などから、バッテリー搭載式のEVでは不可能ではないかと想像している。でも、電車とか昔のトロリーバスの様に、絶えず外部から給電を受けるシステムが出来れば、どんな大型車だろうと電気機関車のごとく大動力を発揮するモーターの点ではまったく問題はない。
次に、もしガソリン新車が販売禁止され、主には代替のEV乗用車が走り始めたとしても、既存のユーザーは今まで以上に車齢を伸ばしてガソリン車に乗り続けることも考えられる。つまり、これが高じると、ガソリン車を販売禁止した効果が表れ難いことになり得る。この場合、行政府はどう対処するるだろうかを想像してみると、現在日本で実施されているディーゼル車の大都市圏での使用を禁止する条例での対処をしてくる様にも想像される。つまり、人口密度が高い大都市のみ、既存車も含めガソリン車の使用が禁止されると云うものだ。もしくは、英国などがどう考えているのか判らないところがあるが、全国土で既存のガソリン車の走行を禁止にすることもあるのかもしれない。しかし、欧州諸国は緯度的に日本で云えば北海道の位置くらいに位置し、冬の寒さは北海道並みの寒冷地は結構多いだろう。この冬も日本の各高速道路などで、雪で渋滞し24時間以上雪に埋もれて身動き出来ず、道路事業者などが、食料供給と共にポリタンクに予備燃料を配布して凌いだという様子が伝わっている。これらの中には、僅かながらEV車もあったのかもしれないが、もしEV車が多数を占めることになると、ポリタンクで燃料を補充する様に極短時間で充電することは不可能だろう。余程大きな、充電専用救援車でも作って、1台の援護車で10台くらいのEV車に充電することも考えられるが、そもそも雪で大渋滞の中で、その様な大型援護車がバッテリー残量僅かのEV車に近づける位置に移動することができるのだろうか。