最近感じる(かなり以前から感じ続けていたが・・・)クルマの傾向ですが、どうもリードタイムの圧縮すなわちコストの低減を目的とする試作の減少といったものを感じつつあります。
従来、新型車の開発というと、まずはコンセプトを決定し、実物試作を繰り返し問題点の掘り起こしを行いつつ量産仕様を決定、量産設備を整えスタートするというものでした。それが最近はCADとかCAEで画面上で設計検討を行いつつ、大規模な板金のプレス金型の開発を避けるためプラットフォームを共通化し、そのことは衝突試験の圧縮ともなり、コストを大幅に低下させます。このことは、各地にあった試作品を作る木型屋(現在は樹脂型)という業種が大幅に少なくなった実態で知れるものです。
また、エンジンルームなどの設計では、試作による見栄えの向上なんか遠い意識の外とし、CAD上で外部機器との干渉などを検討しつつ、見栄えは安っぽいカバーで覆い隠して解決するとう安直な傾向が目立つ様に感じられます。しかし、この様な時代の潮流を生み出したのも我が国の自動車産業であり、れが世界の自動車産業で当たり前のこととなった実態を考える時、なんだかなあという気持にさせられます。
まあ数少ない少量生産品なら理解もしますが、クルマのように大量プロダクションの製品には、やはり試作による実物の検討と検証は欠かせないものだと感じている次第です。
従来、新型車の開発というと、まずはコンセプトを決定し、実物試作を繰り返し問題点の掘り起こしを行いつつ量産仕様を決定、量産設備を整えスタートするというものでした。それが最近はCADとかCAEで画面上で設計検討を行いつつ、大規模な板金のプレス金型の開発を避けるためプラットフォームを共通化し、そのことは衝突試験の圧縮ともなり、コストを大幅に低下させます。このことは、各地にあった試作品を作る木型屋(現在は樹脂型)という業種が大幅に少なくなった実態で知れるものです。
また、エンジンルームなどの設計では、試作による見栄えの向上なんか遠い意識の外とし、CAD上で外部機器との干渉などを検討しつつ、見栄えは安っぽいカバーで覆い隠して解決するとう安直な傾向が目立つ様に感じられます。しかし、この様な時代の潮流を生み出したのも我が国の自動車産業であり、れが世界の自動車産業で当たり前のこととなった実態を考える時、なんだかなあという気持にさせられます。
まあ数少ない少量生産品なら理解もしますが、クルマのように大量プロダクションの製品には、やはり試作による実物の検討と検証は欠かせないものだと感じている次第です。