私の思いと技術的覚え書き

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DBWの増加に懸念

2014-06-24 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 このとことの新型車はDBW(ドアイブ・バイ・ワイヤー/フライバイワイヤーからの造語)の制御ヶ所がますます増加する傾向にあることは確かなことでしょう。

 最近購読した本(Motor Fan Illustrated, Vol.91)でも解説していましたが、20年近く前のスロットルバイワイヤーから始まって、今般のフルモデルテェンジのスカイライン(V37)では、ステアリングも完全バイワイヤー化され、システムが正常なら。ステアリングホイールとステアリングギヤの結合クラッチは解除され、後はステアリングホイールや外乱の動静に応じて、EPS(電動パワステ)がステアリングラックを駆動するというものの様です。しかし、この本は内容が些少で浅く、非常に期待を裏切られたと感じました。

 さて、DBWの究極の目標は何処にあるのか。それは、クルマが運転者不在で自動運転できるものであることは確かなことでしょう。

 既にブレーキ制御は、プリウスなどで実現済みですが、車両メーカーではEPSならぬモーターを駆動源とした各輪の制動ユニットを開発中の様です。ABSやESC(スタビティコントロール)、坂道での自動後退防止、パーキングブレーキの自動化等々そのメリットは十分あると見込んだ上でのことでしょう。

 以上述べてきたのがクルマの現状なのですが、クルマを昔のキャブレター時代の荒い空燃費制御に戻せとまでは思いませんが、DBWの無闇な増加に懸念を持ちます、DBWは必要最小限にして、クルマを操る楽しみを残しておくことが、クルマを運転することを楽しみと感じる者にとって大事なことの様に考えます。

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