私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

Youtubeで見るボデー修復作業

2019-12-30 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 拙人は過去に、「ここまで損壊したボデーを直すのか!」という場面を相当以前は多々見続けて来たが、最近は見ることはなくなった。そう、それは90年代頃を境にして、衝突安全ボデー、エアバッグなどのパッシブセフティ装備、ボデー骨格に及ぶアルミ化など、様々な要因が絡む問題なのであろう。それら要因が関与した結果、修復見積は高額化し、実作業として修復するケースは激減してしまったのだ。それが証拠に、ボデー工場にあるフレーム修正機が活躍している場面を見ることは希になった。大概において、工場の片隅だとか外に、単なる物置場として放置されている姿を見ることがほとんどだ。

 そうは云っても、ボデー修復工場を運営して行くには、多少であるとも車体のフレーム骨格が損傷した車両においては、例え僅かな狂いでも、フレーム修正機というパワーがなければ修復することはできない訳で、捨てる訳には行かないのだが、邪魔だと廃棄なり売却する工場が多いらしく、往時の新品価格は1千万を超えた物品が、100万以下で手に入るという話しも聞く。

 しかし、フレーム修正機が有りさえすれば、大事故車が誰でも直せるかといえば、例えその道20年だろうが30年だろうが、パネル板金しかしたことない技術者に直せる訳もないのがボデーフレーム修正というものだと思っている。

 ところで、Youtubeというメディアは、巨大資本の放送メディアしか放送できなかったものが、世界に向けて個人が情報発信できることはご存じのところだ。そんなYoutubeでこのところ、感心しつつ眺めるのは、冒頭述べた「ここまで損壊したボデーを直すのか!」という場面なのだ。

 このところ眺めるのはロシアの年の頃40(代)から50位の男性で「Arthur tussik」(アーサータシク)という技術者の情報ページだが、素晴らしい修正センスに感心することしきりなのだ。それと、こういうベアボデーの姿を見ることにより、そのメーカーの製造センスの優劣もしっかり判るという、本当に素晴らしい情報で、こんなのが無料で目に出来ることは凄いことだと思うところでもある。

 以下のテスラモデルSだが、オールアルミボデーだが、修正機で抗力を与えておいて、ガスバーナーで軽く炙ると(200℃上限)、アルミの抗力は200℃で30%も減じられるので、みるみる変形が抜けていく様は見物だ。その辺りのことを、流石にこの技術者は良く承知している。

テスラモデルS。ボディ修理。ボディ修理
https://www.youtube.com/watch?v=C03LstNn-e4


追記
 テスラについては過去にもバカにした記事を記した覚えがあるが、こんなチンケなEVカーを全国に数店しかサービス網がない中で、日本に導入するとは呆れ果てるメーカだと思わざるを得ない。家電小型成否なら、現品をセンターに送付して、一括修理して返送できるが、クルマの様なものを気軽に送付出来る訳もなく、そんなサービス網で販売するとは余程の金持で、一般庶民が千円を購入する感覚で1千万の商品を買う顧客を相手にしているのだろう。その金持顧客だって、いざ事が起きて、ろくな対応しか得られない現実を知れば、離れて行くに違いないだろう。

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