高級中古車大手販売店の倒産の報に思う

　半年ほど前のニュースだが、今更気付いたので、思うところを書き留めたい。
　拙人の住む沼津市にも、到底沼津辺りじゃ売れないだろうという高級輸入車の中古車販売店というのが幾らかはあったし、現在も一見多くのクルマを保有し続け販売している業社はある。これらの準大手高級中古車店を、拙人は果たして内情はどんなものだろうかと懐疑的に眺めている。だいたい、中古車店でなくとも、特に輸入車ディーラーなども沼津辺りの中都市でも一通り揃っているが、元々地場の業者が始めたものがやって行けなくなり、大手ファンド系の企業に買収されている事例は多い。

　静岡県の場合、静岡スバルの販社はポルシェの販売も兼営しているのだが近年沼津にも出店している。たびたびその前を通るのだが、ショールーム内に来客を見たこともない。これで採算が取れるのだろうか？

　また、ＢＷＭ車のディーラーなどは、通り過ぎる都度、客入りの悪さだとか外部に陳列された中古車にも生彩を欠く姿を見るに付け、売れ行きは芳しくないだろうことが見て取れてしまう。だいたい、ＢＭＷなど欧州車は近年ディーゼル車の拡販に力を入れて来た訳だが、ＳＵＶみたいな重いクルマはともかく、一般の走りを楽しむべき乗用車にディーゼルエンジンの優劣を真に判って買う客が何処までいるのかと問いたい。そんなものを日本で拡販しようとするなら、本国では未だ多いＭＴ仕様の日本への導入を図るべきなんじゃないだろうか。

　何れにしても、華やかな高級輸入車を並べ一見豪華な雰囲気で儲かっていそうでも、内情は火の車で借入金を返済するためのさらに条件の悪い借入を繰り返さざるを得なくなり、とうとう破産する予備軍たる中古車店やディーラーは多いのだろうと想像している。
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「ポルシェ」の中古車販売が倒産　負債総額15億円
2019/6/10 19:15 (JST)6/11 14:50 (JST)updated　株式会社神奈川新聞社

　帝国データバンク横浜支店によると、高級スポーツカー「ポルシェ」を専門に扱う中古車販売の「TECHNICALMATE　INTERNATIONAL」（テクニカルメイト　インターナショナル、厚木市金田）が10日、東京地裁に自己破産を申請、同日破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約15億円。

　同社は、1991年に創業、ポルシェの中古専門ディーラーとしては国内トップクラスの業容規模があったという。

　2016年9月期の売上高は約35億8900万円、当期純利益は約2千万円を計上。18年9月期は仕入れ量の激減で売上高は約19億2300万円、約5億2900万円の最終赤字で、約4億6400万円の債務超過に陥っていたという。
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