世界を眺めれば、昔懐かしい魅力あるクルマ達が沢山あります。写真は1970年(昭和45年)に登場した、初代セリカ(TA22型)です。?
時は、大阪で万国博覧会が開催された年です。当時、中学生だった私は、オヤジと一緒に訪れたトヨタディーラー(カローラ店)で、「なんて格好いいクルマなんだ」と興奮して眺めた思い出があります。また。搭載された2T-Gというツインカムエンジンも性能にも関心しました。
そんな、思いは何年か後になって始めて所有したマイカーとなる中古車の選択にも大きな影響を与えました。もっともセリカは人気車種で値段が高いので諦め、同じプラットホームで価格の安いカリーナ1600GTを購入するに至ったのでした。
ところで、この写真を眺めると、この時代はまだまだフロントグリル廻りに樹脂部品が少ないことに気付かされます。グリルは鋼板のプレス打ち抜き品ですし、各種クロームモールも、鋼板プレスのメッキ品でしょう。エンブレムも、アンチモニー製のダイキャスト品だと思います。
また、前後バンパーは大体のクルマがスチールプレス品のメッキ仕上げが当然でした。中には分割ものと云って、センターと左右サイドが分割されボルト(頭が半球状の化粧ボルト)で締結されているクルマも多かったものです。
何れにしても、今なら樹脂部品で一体成形し、塗装やメッキの表明処理で作ってしまうでしょう。ある意味、それだけ手間が掛かっているのが昔のクルマなのです。