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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

世の変動に企業は対応できるか

2009-01-03 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 30万トン級の石油を満載したタンカーは、操舵してから実際に船体が旋回を開始するまでに15秒程の遅延を生じるのだそうです。現在置かれた、世界中の多くのメタボな大企業は正にこの状態で、ブリッジでは全速後進の命令を発したところで、右か左かへの操舵を考えあぐねてるボンクラ経営者も多いものと想像します。

 ところで、巨大船が幾ら全速後進しても、クルマの強力な4輪ブレーキでの急制動でも同様ですが、船体(企業)が巨大であればある程、その慣性(イナーシャ)というのは大きく、容易には減速しませんし、操舵しても船体の向きは変わりません。

 ただ、間違いなく云えるのは、当面の世界的な景気悪化を考えると、数年間は企業自体がメタボ化した精肉を落とさざるを得ないということだろうと思います。

 私も好きな我が国の自動車メーカーは総て生き残って欲しいと念じますが、ちょっと無理な会社も出て来るのでしょう。また、私も関係してきた保険会社も、先日三社の提携・合併が打ち出されましたが、第2、第3の合併話や、中には倒産もしくは自主廃業だって出て来て不思議ではないと思います。

 自動車メーカーも損害保険会社も最終的には、3グループ位になってしまうのではないかと思っています。しかし、損害保険業界のことで云えば、この巨大化は決して契約者サービスの面で価値が高まるものではないだろうと思うことです。保険会社の使命というのは、公正・妥当の支払うということで、「過不足ない保険金の支払い」等と標語を上げますが、弱い者虐めの体質は強まりこそすれ、決して改善されはしないだろうと思うのです。

追記
 昔、竹中平蔵という小泉政権時代の経済担当大臣がいました。何かもかもアメリアが最高ということを宣っていた下らん学者だと断じています。今日の新聞広告に、これの新刊本の広告が載っていましたが、こんな下らん実績を積み
Mitubishiokazaki?上げて来た人物の本を、今更買う人がいるのでしょうか。

追記2
 写真は三菱自動車の岡崎工場にある資料館です。6年程前に、三菱自動車がリコール問題で経営危機に陥り、岡崎工場閉鎖が噂され丁度近くに勤務していたこともあり、閉鎖される前に見ておこうと訪問した際のものです。しかし、今後の経済危機では、再度論議となるでしょう。




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