統一教会報道を控えるメディアの腐敗

統一教会報道を控えるメディアの腐敗
　今般の旧統一境界問題を、警察リーク情報や専門家の情報として連日各メディアが報道しているお祭り状態なのだが、その中で大手メディアのＮＨＫ、日テレ（4チャンネル）、フジＴＶ（8チャンネル）、テレビ朝日（10チャンネル）や朝日新聞などが、ほとんど報道を控えていると云う。
　これはどういう力学が働いているのだろうか。そもそも、メディアの社会的使命は、権力の監視であり、政府や行政、国家権力の情報統制しようとするのを、抑止しつつ国民に知らしめることにある。
　特にＨＨＫなどは視聴者から受信料を徴収し、公平な方法をすることに放送法で決められているのも関わらず情報を選択的に抑止するなど統制することは許されないのではないか。その他の民法や新聞社で、その様な情報統制を行うのはどのような理由から行うのであろうか。民法などでよくあるのは、大口広告提供者たる大企業の不祥事などで、攻撃的報道を控えると云うのはあることだが、今回の場合影響を強烈に受けるのは税府与党である自民党であることは明かだ。
　おそらく政府与党から、報道抑制の依頼もしくは規制を受けていることは考え難いことだろう。もしこれをやろうとすれば、民主主義国家を否定する独裁政権国家であることを肯定することになるし、そんなことをすれば、メディア各社から大きな反発が出ることだろう。
　その様なことを考えると、先の統一教会報道を控えるメディア各社の思いと云うのは、自民与党の擁護、つまり政権与党に対する忖度故のことに他ならないだろう。しかし、ジャーナリズムとは、先にも記した様に権力の監視にあり、国民の関心事を伝えるのが使命であるのだが、あまりにもその腐敗ぶりに情けないという思いはないのだろか。
　それと、そもそもメディアの伝える内容を、すべてが事実だと信じ込んで受け取ることもできず、さまざまな情報源やその他要素を睨んで、国民は正しい情報を探らねばならない。
　私も戦後生まれであるが、先の大戦で軍部の独走で敗戦は必置とされる開戦に踏み切ったのは、まずは軍部の独走があるのだが、それに引きずられ大応援団を結成したのが、朝日新聞を始めとするメディアであったことを忘れてはいけないと思う。つまるところ、メディアを構成するジャーナリストとは、極少数の例外はあるものの、大多数は時の権力にスレーブ（隷従）する下らない者が多数であるということを国民は意識しなければならないだろう。

＃メディアの腐敗　＃ジャナーリズムの職業正義感の喪失