私の思いと技術的覚え書き

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指数の疑問 その1【問題点から思う改善手法の提言】

2022-04-26 | 問題提起
指数の疑問 その1【問題点から思う改善手法の提言】
 拙人は日本の多くの自整業とかBP業の方と接して来て、今も接し続けているのだが、いわゆる損保が策定(実際は自研センターという組織が策定)している指数(工数に準じた作業時間相当の時間)について、端的に云えば不満とか不審の表明を受け続けてきた。

 この様な不満や不信の表明を受け、調査員として「その通り」とは性格上云えないこともあり、様々な説明を繰り返すのだが、そもそも損保調査員にすら指数の決め方について、まともな説明がなされてていない現状では、云い訳でなく説明に窮する場面もあったことは事実としてある。つまり、指数の内容がすべて透明性のある開示がなされておれば、調査員もしっかり説明できるし、そもそもその様な情報が流されていれば、現状ある不審というのも一定解消できるのだろうと思っているところだ。

 このことは、損保調査員の時代から、対修理工場から質されたり、自ら疑問を生じた際は、自研センターお客様相談室に連絡を入れ、その都度回答を受けて来たのだ。しかし、およそ多くの場合、これはあくまで自研センターを前提とした指数なのでとか、自研の前提条件と異なるので、別途加算などは工場と打ち合わせてくれと云う様な返事を受けることが多かったのだ。

 ここで、日本ではこと事故車修理の工賃算出資料としては、自研センター指数がかなり普及しており、中・大型車のみ全大協工数(全国大型自動車整備工場経営協議会:https://www.zendaikyo.com/menu/greeting/index.html)の工数表が一部普及しているところと認識している。

 ところで、日本はともかく諸外国ではどうなのかと思考した時、英国:サッチャム、独:アリアンツ、セルビマップ、スェーデン:コンサルティングAB、米:ミッチェル、モーター(CCC)等があることが知られている。

 拙人は、現在米ミッチェルと自研指数の対比表を作成中であり、完成したら公開しようと思っているところなのだが、このミッチェル社の方針というか思考について、最近聞き及んだところがあるので、そのことを言及しておきたい。

 ミッチェル社は民間の工数策定機関なのだが、ここでリリースされる工数は、リリース後実施工場から合わないとか不合理という指摘を受けると、ミッチェル社にて改めて検証作業を行うとのことだ。その結果として、是正が必用と判断されれば、工数を変更すると云う対応を行っているとのことだ。

 こういう話しを聞くと、どこぞやの対応とずいぶん異なり、工数の利用者からの意見に耳を傾け、一方それだけに流されることなく独自の検証という確認を経て、直すべきものは修正するという姿勢は、見習うべきところがある様に思えるところだ。


#指数と米ミッチェルの対応差


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