私の思いと技術的覚え書き

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ここまでの摩滅プラグ初めて見た

2022-11-08 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
ここまでの摩滅プラグ初めて見た
 先日のこと、知り合いの工場でエンジン不調を訴える顧客が来て、その際はさほど不調感は伺えなかったが、内容はかなり頻繁にエンジン不調となり、そうなるとエンジンの力がなくなり、メーター内の警告灯が点灯するというものだった。

 工場によると、一週間ほど前、同様の訴えを聞き、失火テスト(各気筒のプラグ点火コネクタを抜くパワーバランステスト)をやったところ、No3シリンダの変化がなかったので、同気筒のイグニッションコイルを交換して完治したとのことだった。

 それはおかしいと、前回は見ていないスパークプラグの点検をしてみようと取り外したところ、添付写真のごとくすべての気筒の接地電極は溶損し、センター電極も摩滅しつつ碍子もなから割れ落ちているという状態だった。よくここまでなってエンジンが始動して回っているなと感心するものだ。今まで、個別気筒でかなり摩滅したプラグも見てきたが、全気筒でここまで摩滅したエンジンに出会ったのは初めてのことだ。

 エンジンはダイハツのKF型で、ウェイクで初度登録から4年ほどだが草稿は15万キロと走りこんだクルマだ。新車から一度もプラグ交換していないのだろうが、ここまで摩滅してエンジンが始動すること自体が信じがたいという思いだ。

 これならエンジン不調となる訳だが、プラグ点検時には、さほど不調と感じられなかったということが不思議だが、ここまでプラグが摩滅しスパークギャップが超拡大し、要求電圧が高くなるとコイルへの負荷が相当に掛り、コイルリークも生じる可能性もあるだろう。


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