およそどの様な職種であっても、その道で飯を食うからには、その道ならではの目利き、つまり鑑識眼を持つ必用があるのでしょう。
例えば、詳しくは判りませんが、損害保険会社の調査担当者であったとすれば、損傷車両に対して、事故報告との真偽性がどうなのか、修理はおよそどの様に行われるのか、その費用は幾らか、車両価値は幾らか、過失割合は・・・等々、それなりの目利き能力が必用となることでしょう。
ここで、架空の会話として、損害保険会社における調査担当者の目利き能力が高い先輩(幾ら先輩でも目利きが高いとは限りませんが)と入社後間もない後輩との会話を想定して記してみましょう。
先輩:「見積作ったかい。提示前に見せてみな。」
後輩:「はい、こんな感じなんですが・・・。」(と、自信なさげに)
先輩:30秒ほど眺め「ねえ、このフロントピラー板金だけどさ、この2時間分の料金はどうやって判断したの?」
後輩:「ええと・・・。この様な損傷だと、だいたいこの位の感じで入れるものだと・・・。」
先輩:「へー、だいたい、こんな感じねー。そんな風に習ったのかい?」、「それじゃ。聞くけどフロントピラーが損傷しているかどうかは、どうやって判断するんだい?」「言ってみな?」
後輩:「ドアを開け閉めしてみて、引っかかりがないかどうかを確かめるとか・・・・」
先輩:「あのなー」と、ノート(の長方形)を手にして「ここに上下ヒンジが付くだろ。アッパーヒンジが後退するとどうなる?」、「そうだ、ドア後端のチリが上が狭く下が広くなるよな。判るだろ?」
後輩:「はい、判ります。」
先輩:「さらに、ロアヒンジが内側に移動する事例は結構多いんだが、どうなると思う?」、「そうだ、ドア後部最上端(サッシ部)が外側に突き出るんだ。判るだろ?」
後輩:(目を輝かせて)「判ります。」
先輩:「このロアヒンジの内側移動ってのは、乗用車だけでなく、トラックのキャブオーバー車でダッシュメンバーが変形して左右が引き込まれている場合も多いからな、今後注意して見てみな。」
以上で終わります。
世のものごとは不条理も多いし、その総てを理詰めに考えることはできないことでしょう。しかし、何時も「だいたい、こんな感じ」では、その道のプロの目利きとしては不足してくるんだろうなと想像します。私には、クルマの修理のことは良く判りませんが、他人からの教育を受けることも大事ですが、日々の活動において自らが追求しようという意欲を保持していることが、もっと大事なことだと感じます。
例えば、詳しくは判りませんが、損害保険会社の調査担当者であったとすれば、損傷車両に対して、事故報告との真偽性がどうなのか、修理はおよそどの様に行われるのか、その費用は幾らか、車両価値は幾らか、過失割合は・・・等々、それなりの目利き能力が必用となることでしょう。
ここで、架空の会話として、損害保険会社における調査担当者の目利き能力が高い先輩(幾ら先輩でも目利きが高いとは限りませんが)と入社後間もない後輩との会話を想定して記してみましょう。
先輩:「見積作ったかい。提示前に見せてみな。」
後輩:「はい、こんな感じなんですが・・・。」(と、自信なさげに)
先輩:30秒ほど眺め「ねえ、このフロントピラー板金だけどさ、この2時間分の料金はどうやって判断したの?」
後輩:「ええと・・・。この様な損傷だと、だいたいこの位の感じで入れるものだと・・・。」
先輩:「へー、だいたい、こんな感じねー。そんな風に習ったのかい?」、「それじゃ。聞くけどフロントピラーが損傷しているかどうかは、どうやって判断するんだい?」「言ってみな?」
後輩:「ドアを開け閉めしてみて、引っかかりがないかどうかを確かめるとか・・・・」
先輩:「あのなー」と、ノート(の長方形)を手にして「ここに上下ヒンジが付くだろ。アッパーヒンジが後退するとどうなる?」、「そうだ、ドア後端のチリが上が狭く下が広くなるよな。判るだろ?」
後輩:「はい、判ります。」
先輩:「さらに、ロアヒンジが内側に移動する事例は結構多いんだが、どうなると思う?」、「そうだ、ドア後部最上端(サッシ部)が外側に突き出るんだ。判るだろ?」
後輩:(目を輝かせて)「判ります。」
先輩:「このロアヒンジの内側移動ってのは、乗用車だけでなく、トラックのキャブオーバー車でダッシュメンバーが変形して左右が引き込まれている場合も多いからな、今後注意して見てみな。」
以上で終わります。
世のものごとは不条理も多いし、その総てを理詰めに考えることはできないことでしょう。しかし、何時も「だいたい、こんな感じ」では、その道のプロの目利きとしては不足してくるんだろうなと想像します。私には、クルマの修理のことは良く判りませんが、他人からの教育を受けることも大事ですが、日々の活動において自らが追求しようという意欲を保持していることが、もっと大事なことだと感じます。