私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

飲酒運転を隠そうと運転者身代わりで逮捕

2022-07-28 | 事故と事件
飲酒運転を隠そうと運転者身代わりで逮捕
 以下の記事だが、事故を起こし、その際飲酒運転だったことから、身代わりを策していたことが発覚して逮捕の記事だ。
 今回の記事によると、通常の業過傷致死罪(5年以下懲役)ではなく危険運転致死罪(15年以下の懲役)で捜査している様だ。
 いずれにしても検察で、量刑を吟味して求刑することになるのだろうが、飲酒運転だが飲酒の程度を立証するのが難しいところがあるが、身代わりまでの策をしているところが悪質だと判断するだろう。

 この運転者の身代わりだが、保険事故でもあり得る問題なのだ。
 その理由として、➀運転者の免許、資格の問題、②運転者の限定から来る問題、③運手者の年齢条件から来る問題などがあり、私も現業時代に➀とか③での不正事案に関わり、保険金支払を除外したことがある。

 この自動車保険というのは、身の回りの保険として極めて身近で、事故の確率も多いこともあり、さほどの罪悪感なく犯す者が存在する。日本では刑法に保険金詐欺罪という罪名はないが、やはり詐欺罪としての明確な犯罪になる。

 なお、詐欺罪が成立するには既に保険金を支払っていることがあり、それ以前に発覚すれば未遂罪ということになるがやはり犯罪だ。私の在職中に実際に警察などに保険金詐欺で告訴までしたことは経験がないが、大規模な詐欺集団が多数の保険会社に複数車両と複数人の組み合わせを変えて、作った事故で摘発された件で、私が担当調査員ではなかったが、保険会社として支払いの聴取を受けている事件があったことを記憶している。この件は、未だ暴対法施行以前の話しで、893とある修理工場が絡み、修理工場主が893を刺殺したという事件から発覚したものだった。

---------------------------------------------------------------
部下に身代わり依頼か 飲酒で死亡事故、派遣会社代表の男逮捕
産経ニュース 2022/7/12 17:34
ソースURL:https://www.iza.ne.jp/article/20220712-JIHP5FDD7NIWHB46TYQHAAFW3Y/?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
 酒を飲んで車を運転し死亡事故を起こした上、部下に身代わりとなるよう頼んだとして、岐阜県警岐阜中署は12日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と犯人隠避教唆の疑いで、岐阜市太郎丸北郷、人材派遣会社代表、伊藤正人容疑者(50)を逮捕した。身代わり出頭したとして、犯人隠避の疑いで、岐阜県各務原市蘇原野口町、同社役員、児玉享之容疑者(58)も逮捕した。

 伊藤容疑者の逮捕容疑は6月30日午前2時25分ごろ、岐阜市内の県道で、飲酒した状態で乗用車を運転中、対向車線にはみ出て乗用車と衝突、運転していた同市八ツ梅町、会社員、狩川幸希さん(26)を死亡させ、児玉容疑者に身代わりになるよう依頼したとしている。

 児玉容疑者は同日午前3時5分ごろ、現場に駆け付けた警察官に「車の運転手だ」などと虚偽を伝えた疑い。署によると、伊藤容疑者に電話で呼び出されたとみられる。


#運転者身代わり事件 #保険詐欺でもあり


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。