写真はないが、アルミTMケースなどでクラッチレバーなどのシャフトにレバーが嵌合し、ある程度太めのスロテッドピン結合で構成されている場合、安易にピンを抜き取るため打撃すると、打撃力がピン部に集中することなくボス部を欠損するという事態になり途方に暮れるということになる。
この様な場合、ピンの反対側に反力を受ける支えを確実に当て、間違ってもボス部に反力が作用することのない様にしなければならない訳だが、容易に抜けると思い込んだピンが、案外硬くて打撃を高めた瞬間悲劇は生じるのだ。
さてこの修理だが、アルミ溶接でなんとかならないかと、アルミ溶接専業者に持ち込んで相談するが、TMケースの大熱容量と、割損した小さな細片のボス部では、まるで熱容量が異なる。おまけにアルミは熱伝導が極めて良い。溶接屋さん曰わく、こんな小片アルミの方だけ、一瞬にして溶けて、とてもまともな溶接は困難だと断られる次第だ。それでは、融点以下のろう付けでどうかと提案するが、とても強度的に持たないだろうと、断られてしまった。TMケース取替となると、輸入車で国内在庫なし、価格も結構な額となる。
素人的発想だが、熱容量に小さい小部品に、それなりの放熱治具などを施し、母材と近似した昇温環境を作ることができれば、それなりに可能性の余地も生まれると思うのだが、そこまでしての下準備までを含め考慮してくれる熔接屋さんは少ない。
当件、しょうがないので溶接を諦め、適宜ドリルドして補強用のネジタップを数本加工し、補強用のスタッドを埋め込んだ上で、強力エポキシ系接着剤で固定して復元した。
何れにせよ、ピン結合を抜き取る際の打撃は、ボス部の形状や材質を見極め、極軽度な打撃でピンが抜けてくる様子がなければ、適宜反力を受ける治具を用意するか、適当なプーラーによりピン部の押し込み力と反力がレバー部しか作用しない前提で行う要があるだろう。でないと、思わぬ苦労に陥る可能性がある。
この様な場合、ピンの反対側に反力を受ける支えを確実に当て、間違ってもボス部に反力が作用することのない様にしなければならない訳だが、容易に抜けると思い込んだピンが、案外硬くて打撃を高めた瞬間悲劇は生じるのだ。
さてこの修理だが、アルミ溶接でなんとかならないかと、アルミ溶接専業者に持ち込んで相談するが、TMケースの大熱容量と、割損した小さな細片のボス部では、まるで熱容量が異なる。おまけにアルミは熱伝導が極めて良い。溶接屋さん曰わく、こんな小片アルミの方だけ、一瞬にして溶けて、とてもまともな溶接は困難だと断られる次第だ。それでは、融点以下のろう付けでどうかと提案するが、とても強度的に持たないだろうと、断られてしまった。TMケース取替となると、輸入車で国内在庫なし、価格も結構な額となる。
素人的発想だが、熱容量に小さい小部品に、それなりの放熱治具などを施し、母材と近似した昇温環境を作ることができれば、それなりに可能性の余地も生まれると思うのだが、そこまでしての下準備までを含め考慮してくれる熔接屋さんは少ない。
当件、しょうがないので溶接を諦め、適宜ドリルドして補強用のネジタップを数本加工し、補強用のスタッドを埋め込んだ上で、強力エポキシ系接着剤で固定して復元した。
何れにせよ、ピン結合を抜き取る際の打撃は、ボス部の形状や材質を見極め、極軽度な打撃でピンが抜けてくる様子がなければ、適宜反力を受ける治具を用意するか、適当なプーラーによりピン部の押し込み力と反力がレバー部しか作用しない前提で行う要があるだろう。でないと、思わぬ苦労に陥る可能性がある。