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田中角栄という政治家

2022-09-25 | コラム
田中角栄という政治家
 今や政治不審も極まれりとう状態だ。そして、政権政党としては、自民は余りに酷すぎるが、野党となる公明、立民、維新にも到底のところ自民に生じた不信を代わりに託せる様な政党ではなく、それら党自体に種々の不審が漂う。従って、世の大多数の政治家なる人物を政治屋もしくは政治屋を語るごろ付き共と思うしかないのだが、その一方で国民の代表として法律を決め、種々の国難に対処して行くには善良誠実かつリーダーシップある民主主義政治家の必要性をいささかも疑うものではない。

 私が生まれてこの方、「もっとも記憶に残る日本の首相は?」と質されたら、迷いなくこの田中角栄氏だと答えるだろう。


 この田中氏の過去の映像はYoutube上にも多くアップされているが、先日見たどうやらTBSが過去に製作した「諸君!スペシャルだ「角栄ひとり舞台」という全編約2時間16分といささか長い映像だが、田中氏が独白で幼少期から政治家となる27才までのことを語る動画だが、改めて聴取していて、昨今のボロい首相や大臣ばかりが目立つが、到底その人情味とかスケールが違い過ぎることを感じる。

 昨今の首相とか大臣などの高位職の言動を聞いていると、ほとんどが政務次官とか官僚に作らせた作文を棒読みするだけの内容で、希に自己発現をすれば、1人のまともな社会人として、これを云えば一般人の多くがどう思うかと云うことを判っちゃいないと思える。だから、問題発言等として、後刻後を引き、引責辞任だとか更迭されざるを得なくなる。

 それと、現代政治屋は言葉が軽すぎる。A部などは「断固として」とか「強く」とか形容詞を付して言葉には一段とトーンを上げるが、実態はその場凌ぎの嘘という場合が多かった。現在の首相も「丁寧な説明」を繰り返すが、肝心の所は話さないでおいて、丁寧も何もあったものではない。そして、「既に丁寧な説明をしたところであるが・・・」と、あたかも丁寧説明を実蹟して国民の納得を得たような言い回しをするが、こういう言葉遊びをするのは能なしだからだろう。

 田中氏の話しに戻るが、田中氏の語る昔話は、日時、人命、地名、職位などが、何十年も過ぎているのにポンポンと出てくるこの記憶力の良さは、常人のレベルを遙かに超えるものだろう。それと、それら人物の思想とか述べたテーマ性ある言葉について、明確に意識しつつ、自らの思想の基礎に置いていることを感じると、現代政治屋の話す言葉の薄っぺらっさが際立って来るところだ。

諸君!スペシャルだ「角栄ひとり舞台」
2018/07/23
https://www.youtube.com/watch?v=hX3l0jzezog&list=LL


#田中角栄


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