個人的にも注目していた元特捜検事辞め検弁護士の事故だが、やはりマスコミでも注目はしていた様で、「東スポ」の記事がNetで公開されていたので転載して再確認してみたい。
この記事中で、元衆議院議員の弁護士は、次の様な微妙な言い回しで今回の判決言い渡しを以下の如く評価している。
「この判決は妥当ではないと思いますが、異例とまでは言えません。弁護士資格を持ち、元特捜部長という経歴を考えれば、認知機能低下による危険性を熟知していたといえ、その分過失は重大で、一般よりも重くしていいのでは? とはいえ『上級国民だから執行猶予が付いた』というものでもない。示談の有無が大きい」と指摘した。」
つまり、現有弁護士でもあり元特捜部長という経歴も考慮すれば、(高齢による)認知機能の低下も予測することは一般人より高く求められて良いという意見もあるだろう。ただし、上級国民だから本判決に至ったというものでなく、民事での示談が完了していたと云うのが大きく影響を与えたのだろうということだろう。
なお、今回の判決言い渡しはあくまで一審(地裁)判決なので、上訴せずに確定するかは現時点で未定ながら、確定すれば弁護士資格を失い、叙勲の剥奪もあり得ると述べているところは注目すべきだろう。週刊誌記事だったと思うが、同被告は大手企業の顧問弁護士など多数の顧客を要し年収は1億を超えるだろうとの記載もあったが、判決が確定するとこれらも失うと云うことで、執行猶予が付いたからと云えども、それなりの社会的制裁の意味は多分に含んでいることを云いたいのだろう。
池袋暴走の1年前にも上級国民暴走事故があった
2020-06-24 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/6fdb97bdb42863334c385a1c05784b56
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東スポTOP ニュース もう1つの“上級国民裁判”が白熱! 被告の81歳元特捜部長は自ら証人を問い詰めた
もう1つの“上級国民裁判”が白熱! 被告の81歳元特捜部長は自ら証人を問い詰めた
2021年02月16日 11時30分
東京地検
もう一つの“上級国民裁判”の判決が出た。2018年2月に東京都港区で車を暴走させて通行人1人が亡くなる交通事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)などの罪に問われた元東京地検特捜部長で弁護士の石川達紘被告(81)に東京地裁は15日、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した。事故の概要は19年の池袋暴走事故とそっくり。被告がエリート公務員だったことも同じだ。今回の判決は甘かったのか否か…。
石川被告は公判で「アクセルは踏んでおりません」と車の不具合を主張し、無罪を訴えていた。しかし、判決では暴走の原因について「誤ってアクセルペダルを踏みこんだため」と認定。三上潤裁判長は「事故後の車両検査で暴走につながる可能性のある異常は認められなかった」とも指摘した。執行猶予については遺族と示談が成立していることを理由に挙げた。
石川被告の無罪にかける思いはすさまじかった。公判では自ら質問に立ち、証人を問い詰めた。本人同席で行った事故の再現実験について、証人出廷した鑑定人に対して、「(アクセルペダルに)私の足が届いていないのをあなたは見てるでしょ」「その時の写真はどうして表に出てこないのか」と詰問。検察側から「異議あり! 意見を押し付けてるだけです」と物言いがつくほどヒートアップしたやりとりを繰り広げたこともあった。
石川被告はネット上などで“上級国民”とみられているが、経歴を見れば納得である。東京地検特捜部長と福岡、名古屋の高等検察庁検事長を歴任。退官後は弁護士をしている。エリート公務員として瑞宝重光章という勲章をもらったこともある。
“上級国民”であることは判決に影響はあったのか。元衆院議員で弁護士の横粂勝仁氏は「この判決は妥当ではないと思いますが、異例とまでは言えません。弁護士資格を持ち、元特捜部長という経歴を考えれば、認知機能低下による危険性を熟知していたといえ、その分過失は重大で、一般よりも重くしていいのでは? とはいえ『上級国民だから執行猶予が付いた』というものでもない。示談の有無が大きい」と指摘した。また、懲役ではなく禁錮なのは「交通事件」では一般的だという。
石川被告の判決が確定するかはまだ不明だが、もし確定すれば弁護士資格を失い、場合によっては勲章の剥奪もある。
“上級国民”といえば、東京・池袋暴走事故で自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われている旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)の公判も進んでいる。車の不具合を訴え、無罪を主張する点で両被告は似ており、また、授与された勲章も同じ種類という共通点もある。
違うのは池袋暴走事故では2人が亡くなっていることと、遺族と民事で争っていることだ。今回の石川被告の判決から飯塚被告の公判はどうなると予測できるか。
横粂氏は「池袋の件では遺族が民事でも訴えており、示談のハードルは高い。また、被害者の数も多く、求刑はより重くなるでしょう。実刑もありうる」と執行猶予が付かない可能性を指摘した。
つまり、“上級国民”だから甘い判決とはならないというのだ。ただ、年齢への配慮がゼロとは言い切れない。飯塚被告は90歳手前だ。「高齢者だと実刑には(健康面で)耐えられないと執行猶予になりやすいというのはあるかもしれません」(横粂氏)
ここまで来たら“上級国民”だからというのは通用しない。
この記事中で、元衆議院議員の弁護士は、次の様な微妙な言い回しで今回の判決言い渡しを以下の如く評価している。
「この判決は妥当ではないと思いますが、異例とまでは言えません。弁護士資格を持ち、元特捜部長という経歴を考えれば、認知機能低下による危険性を熟知していたといえ、その分過失は重大で、一般よりも重くしていいのでは? とはいえ『上級国民だから執行猶予が付いた』というものでもない。示談の有無が大きい」と指摘した。」
つまり、現有弁護士でもあり元特捜部長という経歴も考慮すれば、(高齢による)認知機能の低下も予測することは一般人より高く求められて良いという意見もあるだろう。ただし、上級国民だから本判決に至ったというものでなく、民事での示談が完了していたと云うのが大きく影響を与えたのだろうということだろう。
なお、今回の判決言い渡しはあくまで一審(地裁)判決なので、上訴せずに確定するかは現時点で未定ながら、確定すれば弁護士資格を失い、叙勲の剥奪もあり得ると述べているところは注目すべきだろう。週刊誌記事だったと思うが、同被告は大手企業の顧問弁護士など多数の顧客を要し年収は1億を超えるだろうとの記載もあったが、判決が確定するとこれらも失うと云うことで、執行猶予が付いたからと云えども、それなりの社会的制裁の意味は多分に含んでいることを云いたいのだろう。
池袋暴走の1年前にも上級国民暴走事故があった
2020-06-24 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/6fdb97bdb42863334c385a1c05784b56
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東スポTOP ニュース もう1つの“上級国民裁判”が白熱! 被告の81歳元特捜部長は自ら証人を問い詰めた
もう1つの“上級国民裁判”が白熱! 被告の81歳元特捜部長は自ら証人を問い詰めた
2021年02月16日 11時30分
東京地検
もう一つの“上級国民裁判”の判決が出た。2018年2月に東京都港区で車を暴走させて通行人1人が亡くなる交通事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)などの罪に問われた元東京地検特捜部長で弁護士の石川達紘被告(81)に東京地裁は15日、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した。事故の概要は19年の池袋暴走事故とそっくり。被告がエリート公務員だったことも同じだ。今回の判決は甘かったのか否か…。
石川被告は公判で「アクセルは踏んでおりません」と車の不具合を主張し、無罪を訴えていた。しかし、判決では暴走の原因について「誤ってアクセルペダルを踏みこんだため」と認定。三上潤裁判長は「事故後の車両検査で暴走につながる可能性のある異常は認められなかった」とも指摘した。執行猶予については遺族と示談が成立していることを理由に挙げた。
石川被告の無罪にかける思いはすさまじかった。公判では自ら質問に立ち、証人を問い詰めた。本人同席で行った事故の再現実験について、証人出廷した鑑定人に対して、「(アクセルペダルに)私の足が届いていないのをあなたは見てるでしょ」「その時の写真はどうして表に出てこないのか」と詰問。検察側から「異議あり! 意見を押し付けてるだけです」と物言いがつくほどヒートアップしたやりとりを繰り広げたこともあった。
石川被告はネット上などで“上級国民”とみられているが、経歴を見れば納得である。東京地検特捜部長と福岡、名古屋の高等検察庁検事長を歴任。退官後は弁護士をしている。エリート公務員として瑞宝重光章という勲章をもらったこともある。
“上級国民”であることは判決に影響はあったのか。元衆院議員で弁護士の横粂勝仁氏は「この判決は妥当ではないと思いますが、異例とまでは言えません。弁護士資格を持ち、元特捜部長という経歴を考えれば、認知機能低下による危険性を熟知していたといえ、その分過失は重大で、一般よりも重くしていいのでは? とはいえ『上級国民だから執行猶予が付いた』というものでもない。示談の有無が大きい」と指摘した。また、懲役ではなく禁錮なのは「交通事件」では一般的だという。
石川被告の判決が確定するかはまだ不明だが、もし確定すれば弁護士資格を失い、場合によっては勲章の剥奪もある。
“上級国民”といえば、東京・池袋暴走事故で自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われている旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)の公判も進んでいる。車の不具合を訴え、無罪を主張する点で両被告は似ており、また、授与された勲章も同じ種類という共通点もある。
違うのは池袋暴走事故では2人が亡くなっていることと、遺族と民事で争っていることだ。今回の石川被告の判決から飯塚被告の公判はどうなると予測できるか。
横粂氏は「池袋の件では遺族が民事でも訴えており、示談のハードルは高い。また、被害者の数も多く、求刑はより重くなるでしょう。実刑もありうる」と執行猶予が付かない可能性を指摘した。
つまり、“上級国民”だから甘い判決とはならないというのだ。ただ、年齢への配慮がゼロとは言い切れない。飯塚被告は90歳手前だ。「高齢者だと実刑には(健康面で)耐えられないと執行猶予になりやすいというのはあるかもしれません」(横粂氏)
ここまで来たら“上級国民”だからというのは通用しない。