私の思いと技術的覚え書き

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忘れまじき「青春」の詩

2015-12-26 | コラム
本年度も終わろうとしています。今年も、なんだかんだとありました。現在進行系の問題も種々あり、めげることも度々です。そんな弱気の時、思い出す詩が以下なのです。

「青春」という詩ですが、私の心に響くものです。作者はドイツ系アメリカ人のサミュエル・ウルマンという方です。ダグラス・マッカーサーや、松下幸之助も、座右(ざゆう)の銘(めい)にしてきたと伝わります。以下に紹介致します。

青春(YOUTH)   サミュエル・ウルマン:著  岡田義夫:訳

青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、狐疑(こぎ)や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそあたかも長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥(あくた)に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く、驚異への愛慕心(あいぼしん)、空にきらめく星辰(せいしん)、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰(きんぎょう)、事に処する剛毅(ごうき)な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
 人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる。
 人は自信と共に若く、失望と共に老ゆる。
 希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲嘆(ひたん)の白雪(はくせつ)が人の心の奥までも蔽(おお)いつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ人は全くに老いて神の憐(あわ)れみを乞(こ)うる他はなくなる。


(脚注)  怯懦(キヨウダ) おくびょうで気の弱いこと
      却ける(シリゾける) 後退させる
      孤疑(コギ) 疑ってためらうこと
      芥に(アクタに) ごみ
      星辰(セイシン) 星のこと、辰は天体のこと
      欽仰(キンギョウ) つつしみあおぐ
      剛毅(ゴウキ) 意志が強固で不屈なこと
      悲歎(ヒタン) 悲しみ嘆くこと
      蔽い(オオい) 遮蔽する

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