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3名の町長・ハルメントはなせ起きた!

2024-04-25 | コラム
3名の町長・ハルメントはなせ起きた!
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町長3人のハラスメントはなぜ起きた? 本人の資質と組織の仕組み 「裸の王様」になってしまう背景にあるもの
4/25(木) 18:16配信 CBCテレビ

(若狭敬一キャスター)
「ハラスメント問題」で、愛知県東郷町と岐阜県池田町のトップが辞職となりました。そして3月には岐阜県の岐南町の町長も辞職しました。東海地方の自治体が異例の事態となっていますね。

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(柳沢彩美アナウンサー)
第三者委員会に「99」の言動がセクハラなどと認定された岐南町の小島英雄・前町長を含めまして、3人のハラスメントについてまとめました。

小島前町長は「職員に頑張れよという形で頭をポンポンと触った」、これがセクハラ。さらに「クビやぞ」と言ったパワハラ行為。育休を取る職員に「出世ゾーンからも外れる」などと発言したことがマタハラと認定されました。

今回の池田町の岡﨑和夫町長は、「二の腕を両手でマッサージするように上下して触ってきた」「背後から、お尻を下から撫でるように触った」といった行為がセクハラと認定されています。

そして東郷町の井俣憲治町長に関しては「お前らの脳みそはハトの脳みそより小さい」などの発言がハラスメントに当たると認定され、108人が被害を訴えているということです。

(若狭キャスター)
大石さん、3人ともハラスメントを認めて反省の色はあるんでしょうか?

(大石邦彦アンカーマン)
きょう(4月25日)、東郷町の井俣町長が行った約2時間20分の会見を取材してきたんですが、「反省してないように見える部分」と「反省しているように見える部分」があったんですね。ですから、現職の職員の方や元職員の方、そして議会の議長に話を聞きました。すると、この半年間「反省の態度は見られなかった」という証言をしていました。

会見で町長に、その話をしたところ、やはり外見では分からないという話になり、ハラスメントととられないように「自分自身は、この半年間意識したつもりだ」という話はしていたんですね。

調査報告書にあった数多くのハラスメントの事例について聞いたところ、「何割やったのかは正直覚えていないけれども、記憶にないことも複数ある」と、なぜこのようなことが起きてしまったのかというと、「700人いる職員のうち、幹部が40人いて、9割以上が小中高の同窓生なんだ」と。「そこに何か甘えみたいなものが自分の中にあったのかな」という話をしていましたね。

この半年間、1コマ2時間から3時間の研修を9コマ、ハラスメント研修を行ってきたと、本も結構読んだそうです。半年前に私が「ハラスメントの定義を教えてください」と聞いたときは、「正直、ハラスメントの定義を正しく言えなかった」けれども「今は言えます」と胸を張っていましたね。

(若狭キャスター)
辞職が相次いでいて、3町長それぞれ三者三様のようにも見えますが、その背景には共通点があったようですね。

(柳沢アナ)
この3件の調査報告書を読むと共通点が分かるんですね。まず「ハラスメントが長期間・継続的に行われていたこと」。そして「町長のハラスメントへの認識・理解不足」。さらに町長に意見をできる人がいなかったり独裁政治になっていたりと「歯止めをかける人がいない」ということ。そして「防止策が不十分だった」という点です。ハラスメントへの措置を取る制度がなかったり、ハラスメントの相談窓口があっても機能不全だったりということなんですね。

(若狭キャスター)
これは、まさに私たちも再三申し上げている「本人の資質の問題」と「組織の仕組みの問題」、この2つがあるということですよね。

(大石アンカーマン)
やはり、町長というのは絶対的な権力があるんですね。だからこそ「裸の王様」になってしまいがちなんですね。知人が町にも大勢いるので「なあなあ」になってしまうと。それではトップが交代したら大丈夫なのかということなんですが、「トカゲの尻尾切り」という言葉がありますが、トップである町長の首を切ったとしても問題は残ると思うんです。

池田町で被害に遭った女性の方は「声を上げても否定される職場だった。無関心を貫く職場だった」という話をされていました。

東郷町の副町長に聞いてみたところ、苦情処理委員会というのがあり、副町長がトップだったそうですが、町長への苦情は上がってこなかったと。つまり現場で何が起きても、そういった声が吸い上げられないような体質だったわけですよね。だからトップが交代したとしても、組織の体質が変わらなかったら問題解決にはならないということを取材してみて改めて感じましたね。

(若狭キャスター)
そうなると、東海地方の自治体が全て、そうした脆弱な組織なのかと思うと、ハラスメントに取り組んでいる自治体もあるんですよね。

(柳沢アナ)
愛知県の小牧市や三重県の四日市などは、職員のハラスメントに関する指針を作っています。また、岐阜県の本巣市では、市長を含めた指針・対策を作っていまして「地位や影響力を不正に利用したハラスメント行為は決してあってはならない」と記されているんですね。

(若狭キャスター)
ハラスメントの蔓延が業務に支障をきたして、町の政治に悪影響をもたらしていたという報告書の内容もありました。私たちは、住んでいる自治体に税金を納めていますので、自治体の政治が進まないというのは「いかがなものか」と思います。そういった意味でも、住民側も自治体の中でのハラスメント対策がどのように進められているのか、関心を高める必要がありそうです。CBCテレビ


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