GPS(グローバル・ポジショニング・システム)は、全地球型の衛星測位システムであることはご存じの通りです。今や、カーナビゲーションシステムだけでなく、航空機や歩行者等の自身の位置の測位になくてはならないシステムとなっています。しかし、このシステムは米国の軍事用システムであり、その精度を一定落として民生利用に供されているシステムであることを忘れてはなりません。米国の意向次第で、何時でもその精度を低下させたり、使用不能にすらできるシステムであることに、大げさですが脅威といったものとして感じざるを得ません。
その様な意味で、欧州各国やロシア、中国、インド等は、独自のシステムを構築中と伝わります。できれば、日本も全地球とまではいかなくても国内範囲はカバーリングできる、現行の米国民生利用GPS以上の精度を持った独自システムを構築しても良いのではと思わざるを得ません。
国防論にも関わりますが、何でもかんでも米国におんぶにだっこでは、真の独立国家とは云えないとも感じられます。これからの未来永劫を米国の属国として過ごすつもりでなければ、一気には無理でしょうが少しずつでも独立国家としての方向を見定めて国政を進めていく必要があるのだろうと感じられるのです。