ブレーキとアクセル各ペダルの踏み間違い事故が相変わらず続いている。記憶に新しい大きな事故として、池袋暴走事故[2019/4/19]では旧通産省・元工業技術院長の飯塚幸三(88)の事故は、死亡事故にも関わらず逮捕もしないのはおかしいと批難の声がうずまいたことがある。
このペダルの踏み間違い事故というのは、AT車の普及とある程度の相関を持つのは確かだろう。というのは、拙人は免許を取得しクルマを乗る様になって40年を経るが、そもそも免許取得時の40年ほど前の我が国のAT車比率(MT車との比)は10%程と回想している。それは、トヨタで云えば、AT車がほぼ標準仕様であったのはセンチュリーぐらいで、当時のオーナーカー最上級のクラウンと云えども、AT車は6割程と回想するからだ。その当時、今次の様なペダルの踏み間違いという事故は聞いたことがなかった。ただ、当時AT車の事故として聞きおよぶのは、停止時のDレンジに入れたままサイドブレーキをしっかり掛けぬままクルマを離れ、無人のクルマが動き出し、そこで人が挟まれ死傷まで生じる事故があったことはある。
この40年前の、我が国のAT比率が10%だった当時、米国では同率が既に90%だったと聞いていた。それが、たぶん現在では我が国でもAT比率は95%程度になっているのだと思える。なお、欧州では現在でもAT比率は、6割程だと聞いている。
この様なAT比率の上昇と共に、ペダル踏み間違い事故は増加しているのだろう。なお、拙人の記憶から回想すると、30年前後前にアクセルを踏んでないのに加速して事故になったとする暴走事故で、車両欠陥だと訴える事案が一時報じられる様になったことがある。これらのクルマは欧州車が多いことや国産車でも比較的高級車の部類が多かった。当時はオートドライブ機構が疑わしいとささやかれたものだが、何れも確定されたという話しは聞かなかったが、これらは総てAT車であったと類推する。
日本において、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる人身事故は、2013年には6,448件発生し、死者は54人であった。この運転手毎の占有率は以下の通りだ。(wikiより)
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20歳代 22%
30歳代 10%
40歳代 10%
60歳代が15%
70歳代が17%
80歳代 10%
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このことは、踏み間違い事故は高齢者にだけ多いという言説を否定するものだ。また、拙人自身が幸いにして衝突事故にはならなかったが踏み間違いによるあわやという実体験をしているのだが、その時の年齢は30代の前半だったと記憶している。
また、先にも記している様に既にAT比率が日本より3、40年先行して高率となっていたアメリカでの状況をwikiでは以下の様に記している。
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踏み間違え事故によって16,000件の事故が起きている。「20代や65歳以上の人がよく事故を引き起こしている。 ドライバーがギアをRに切り替えて向きを変えたりした時に、事故は起きている」などの研究結果を NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)は報告している。Texas A&M University の研究によると、毎年何千もの建物が破損した。店に突っ込む事故に関しては、65歳以上の人が多かった。カリフォルニアのアルテシアやマサチューセッツは、ペダルエラーによる事故の被害を軽減する新しい基準を作った。
またアメリカ合衆国運輸省は、全ての新車に衝突被害軽減ブレーキを標準装備とする様、全自動車メーカーに要請しており、既にトヨタ自動車、ゼネラルモーターズ、フォルクスワーゲン等の大手10社が合意している。これに伴い、センサー式踏み間違え事故防止装置が普及しつつある。
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昨今は、衝突安全ブレーキと連携し、前方に障害物を検出する状態においては、幾らアクセルを踏んでも急発進を防止する制御アルゴリズムを搭載するなど、踏み間違い事故を防止する機構が採用されつつある。それは良いとして、この様な装置がないクルマにおける事故防止について、左足ブレーキは有効だというのを拙人は確信する。これは、常に左足をブレーキとして決めるというものでなく、左でも右でもブレーキを踏めることを、絶えず習慣付け常態化させておくことが有用だと信じている。
先に述べた過去に30代前半で、拙人自身が踏み間違いで事故になりそうになった時を思い出すと、右足でアクセルペダルを踏み間違えた時、本人はブレーキだと思っている訳で、さらに踏み込みペダルから足を離せないのだ。この際も、慌てて左足でブレーキを踏み込み、事故にならずに済んだという訳だ。
その他、AT車の運転では、積載車の斜面に乗り入れる時や路面突起をゆっくり乗り越えるなど、強い駆動抵抗があって前方に障害物がある場合など、左足ブレーキと右アクセルを同時に踏み加減を行いつつ、制動と駆動を加減する必用がある場合は多い。
そして、通常走行中に何らかの危険を認識しフル制動する場合、ブレーキペダルを左右の足で踏むという動作は理に適っていると信じる。その為のAT車のブレーキは幅広ペダルだと考えている。但し、トラックやバンのキャブオーバー車では、ステアリングポストが邪魔となって、ブレーキペダルが中央に配置できず、MT車と同じ小さいペダルしか装着できぬ訳で、左足ブレーキは困難ということがある。
なお、左足ブレーキを否定する意見の中に、AT車とMT車を混在利用する中、AT車でクラッチと間違ってブレーキを踏むとか、MT車で間違ってクラッチを踏んでしまうとかいう意見がある。拙人は、数十年年に渡りATおよびMTを混在利用しているが、その様な戸惑いを経験したしたことは一度たりともない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/39/c65130e05ebb72eda087963b7147c1ea.jpg)
※ペダル踏み間違い事故の報道例
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現場発:アクセル・ブレーキの踏み間違い、20代の事故最多 慌ててパニック、原因か
毎日新聞 2014年10月05日 西部朝刊
ブレーキとアクセルの踏み間違いによる人身事故が無くならない。昨年は全国で6448件発生し、54人の死者が出ている。9月にも佐賀県伊万里市のスーパーに車が突っ込み、男性客1人が負傷した。事故を起こすのは筋力や判断力が落ちた高齢者が多いと思われがちだが、昨年は20代が最多だった。「不注意で誰にでも起こりうる事故」(佐賀県警捜査関係者)で油断は禁物だ。【岩崎邦宏】
■被害者今も恐怖
「車が突っ込んでこないか、今でも怖くなる」。伊万里市の事故で負傷した井手託磨(たくま)さん(59)は時々、恐怖心に襲われる。
9月10日午後7時50分ごろ、妻と買い物を終え出口へ向かっていて突然はねられた。衝撃や音は全く記憶にない。「気が付いたら、救急車の中だった」
全身を打撲しガラス片で顔を切った。今は庭園管理の仕事を休業し自宅で静養中だ。「事故後、暮らしががらっと変わってしまった」と話す。
■ゴールド免許でも
県警によると、運転手の会社員の男性(55)に持病はなく、ゴールド免許(5年以上無事故無違反)だった。「駐車しようと減速していた。気が付いたら店に突っ込みそうになり、ブレーキを踏むはずが慌ててアクセルを踏んでしまった」と釈明しているという。捜査関係者は「運転に集中していなかったのが原因」と指摘する。
この男性も中高年だが高齢になるほど多い事故というわけではない。公益財団法人・交通事故総合分析センター(東京)によると、昨年、踏み間違いで人身事故を起こした運転手(6448人)は20代が22%と最多で、運転人口の多さなどのためとみられるという。70代17%、60代15%、80代と30〜50代は各10%前後で、世代による大きな偏りはない。原因は調査に答えた28人の約4割が「慌て、パニック」で最多だったが、事故の解明は進んでいない。
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このペダルの踏み間違い事故というのは、AT車の普及とある程度の相関を持つのは確かだろう。というのは、拙人は免許を取得しクルマを乗る様になって40年を経るが、そもそも免許取得時の40年ほど前の我が国のAT車比率(MT車との比)は10%程と回想している。それは、トヨタで云えば、AT車がほぼ標準仕様であったのはセンチュリーぐらいで、当時のオーナーカー最上級のクラウンと云えども、AT車は6割程と回想するからだ。その当時、今次の様なペダルの踏み間違いという事故は聞いたことがなかった。ただ、当時AT車の事故として聞きおよぶのは、停止時のDレンジに入れたままサイドブレーキをしっかり掛けぬままクルマを離れ、無人のクルマが動き出し、そこで人が挟まれ死傷まで生じる事故があったことはある。
この40年前の、我が国のAT比率が10%だった当時、米国では同率が既に90%だったと聞いていた。それが、たぶん現在では我が国でもAT比率は95%程度になっているのだと思える。なお、欧州では現在でもAT比率は、6割程だと聞いている。
この様なAT比率の上昇と共に、ペダル踏み間違い事故は増加しているのだろう。なお、拙人の記憶から回想すると、30年前後前にアクセルを踏んでないのに加速して事故になったとする暴走事故で、車両欠陥だと訴える事案が一時報じられる様になったことがある。これらのクルマは欧州車が多いことや国産車でも比較的高級車の部類が多かった。当時はオートドライブ機構が疑わしいとささやかれたものだが、何れも確定されたという話しは聞かなかったが、これらは総てAT車であったと類推する。
日本において、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる人身事故は、2013年には6,448件発生し、死者は54人であった。この運転手毎の占有率は以下の通りだ。(wikiより)
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20歳代 22%
30歳代 10%
40歳代 10%
60歳代が15%
70歳代が17%
80歳代 10%
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このことは、踏み間違い事故は高齢者にだけ多いという言説を否定するものだ。また、拙人自身が幸いにして衝突事故にはならなかったが踏み間違いによるあわやという実体験をしているのだが、その時の年齢は30代の前半だったと記憶している。
また、先にも記している様に既にAT比率が日本より3、40年先行して高率となっていたアメリカでの状況をwikiでは以下の様に記している。
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踏み間違え事故によって16,000件の事故が起きている。「20代や65歳以上の人がよく事故を引き起こしている。 ドライバーがギアをRに切り替えて向きを変えたりした時に、事故は起きている」などの研究結果を NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)は報告している。Texas A&M University の研究によると、毎年何千もの建物が破損した。店に突っ込む事故に関しては、65歳以上の人が多かった。カリフォルニアのアルテシアやマサチューセッツは、ペダルエラーによる事故の被害を軽減する新しい基準を作った。
またアメリカ合衆国運輸省は、全ての新車に衝突被害軽減ブレーキを標準装備とする様、全自動車メーカーに要請しており、既にトヨタ自動車、ゼネラルモーターズ、フォルクスワーゲン等の大手10社が合意している。これに伴い、センサー式踏み間違え事故防止装置が普及しつつある。
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昨今は、衝突安全ブレーキと連携し、前方に障害物を検出する状態においては、幾らアクセルを踏んでも急発進を防止する制御アルゴリズムを搭載するなど、踏み間違い事故を防止する機構が採用されつつある。それは良いとして、この様な装置がないクルマにおける事故防止について、左足ブレーキは有効だというのを拙人は確信する。これは、常に左足をブレーキとして決めるというものでなく、左でも右でもブレーキを踏めることを、絶えず習慣付け常態化させておくことが有用だと信じている。
先に述べた過去に30代前半で、拙人自身が踏み間違いで事故になりそうになった時を思い出すと、右足でアクセルペダルを踏み間違えた時、本人はブレーキだと思っている訳で、さらに踏み込みペダルから足を離せないのだ。この際も、慌てて左足でブレーキを踏み込み、事故にならずに済んだという訳だ。
その他、AT車の運転では、積載車の斜面に乗り入れる時や路面突起をゆっくり乗り越えるなど、強い駆動抵抗があって前方に障害物がある場合など、左足ブレーキと右アクセルを同時に踏み加減を行いつつ、制動と駆動を加減する必用がある場合は多い。
そして、通常走行中に何らかの危険を認識しフル制動する場合、ブレーキペダルを左右の足で踏むという動作は理に適っていると信じる。その為のAT車のブレーキは幅広ペダルだと考えている。但し、トラックやバンのキャブオーバー車では、ステアリングポストが邪魔となって、ブレーキペダルが中央に配置できず、MT車と同じ小さいペダルしか装着できぬ訳で、左足ブレーキは困難ということがある。
なお、左足ブレーキを否定する意見の中に、AT車とMT車を混在利用する中、AT車でクラッチと間違ってブレーキを踏むとか、MT車で間違ってクラッチを踏んでしまうとかいう意見がある。拙人は、数十年年に渡りATおよびMTを混在利用しているが、その様な戸惑いを経験したしたことは一度たりともない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/39/c65130e05ebb72eda087963b7147c1ea.jpg)
※ペダル踏み間違い事故の報道例
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現場発:アクセル・ブレーキの踏み間違い、20代の事故最多 慌ててパニック、原因か
毎日新聞 2014年10月05日 西部朝刊
ブレーキとアクセルの踏み間違いによる人身事故が無くならない。昨年は全国で6448件発生し、54人の死者が出ている。9月にも佐賀県伊万里市のスーパーに車が突っ込み、男性客1人が負傷した。事故を起こすのは筋力や判断力が落ちた高齢者が多いと思われがちだが、昨年は20代が最多だった。「不注意で誰にでも起こりうる事故」(佐賀県警捜査関係者)で油断は禁物だ。【岩崎邦宏】
■被害者今も恐怖
「車が突っ込んでこないか、今でも怖くなる」。伊万里市の事故で負傷した井手託磨(たくま)さん(59)は時々、恐怖心に襲われる。
9月10日午後7時50分ごろ、妻と買い物を終え出口へ向かっていて突然はねられた。衝撃や音は全く記憶にない。「気が付いたら、救急車の中だった」
全身を打撲しガラス片で顔を切った。今は庭園管理の仕事を休業し自宅で静養中だ。「事故後、暮らしががらっと変わってしまった」と話す。
■ゴールド免許でも
県警によると、運転手の会社員の男性(55)に持病はなく、ゴールド免許(5年以上無事故無違反)だった。「駐車しようと減速していた。気が付いたら店に突っ込みそうになり、ブレーキを踏むはずが慌ててアクセルを踏んでしまった」と釈明しているという。捜査関係者は「運転に集中していなかったのが原因」と指摘する。
この男性も中高年だが高齢になるほど多い事故というわけではない。公益財団法人・交通事故総合分析センター(東京)によると、昨年、踏み間違いで人身事故を起こした運転手(6448人)は20代が22%と最多で、運転人口の多さなどのためとみられるという。70代17%、60代15%、80代と30〜50代は各10%前後で、世代による大きな偏りはない。原因は調査に答えた28人の約4割が「慌て、パニック」で最多だったが、事故の解明は進んでいない。
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