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米自動車保険比較サイトの火災情報集計

2022-01-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
米自動車保険比較サイトの火災情報集計
 ちょっと面白い米国の集計を見たので紹介してみたい。
 これによると、10万台当りにするとHV(ハイブリッド)が一番多いということだ。
 ただし、火災実数は圧倒的に多いガソリン車がダントツのトップだ。

 それと、火災関係のリコール対象件数ランキングも面白い。韓国車が4車種も入っているのと、3位にホンダ車が位置する。また、EVにしてもHVにしても、バッテリーが原因というのは頷ける話しだ。

 こういう自動車メーカを名指しにして集計できる米国は、やはり保険会社は車両メーカーとは独立していることを示していると感じる。日本では、こういう集計を保険会社やその関係メディアはできないだろう。そう云いながら、ペダル踏み間違い事故の車種別集計をやってもらいたいものだと思う。たぶんNo1はT社P車なのではないだろうか?

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目立つEVの火災事故だが、販売10万台あたりの火災件数はHVが最悪--次いでガソリン車
CNET Japan 1/17(月) 13:42配信
 米国の自動車保険比較サイトAutoinsuranceEZ.comは、火災を起こしやすい電気自動車(EV)、という印象が事実かどうか確認するための調査を実施し、結果を発表した。EVとガソリンエンジン車、ハイブリッド車(HV)を比べたところ、販売台数10万台あたりの火災発生件数はHVがもっとも多く、EVがもっとも少なかった。

 AutoinsuranceEZ.comは、米国家運輸安全委員会(NTSB)、米運輸統計局(BTS)、リコール情報サイトRecalls.govから自動車火災やリコールに関するデータを集計。火災の発生件数などを調べたところ、販売台数10万台あたりの火災発生件数は、HVが3474.5件、ガソリンエンジン車が1529.9件、EVが25.1件だった。単純な発生件数は、ガソリンエンジン車が19万9533件、HVが1万6051件、EVが52件。

 火災に至る危険があるとして届け出られたリコールについても、EVはガソリンエンジン車に比べ少なかった。リコール対象台数順の概要は以下のとおり。EVおよびHVの発火原因はいずれもバッテリーだったが、ガソリンエンジン車の原因は多岐にわたる。

1位:

対象台数:43万台
タイプ:ガソリンエンジン車
車種:Hyundai Elantra
発火原因:電気回路の短絡

2位:

対象台数:30万8000台
タイプ:ガソリンエンジン車
車種:Kia Cadenza & Sportage
発火原因:電気回路の短絡

3位:

対象台数:25万台
タイプ:ガソリンエンジン車
車種:Honda Odyssey
発火原因:電気回路の短絡

4位:

対象台数:9万5000台
タイプ:ガソリンエンジン車
車種:Hyundai Genesis & Genesis G80
発火原因:アンチロック・ブレーキング・システム

5位:

対象台数:8万2000台
タイプ:EV
車種:Hyundai Kona
発火原因:バッテリー

6位:

対象台数:7万台
タイプ:EV
車種:Chevrolet Bolt EV
発火原因:バッテリー

7位:

対象台数:2万7600台
タイプ:HV
車種:Chrysler Pacifica
発火原因:バッテリー

8位:

対象台数:4500台
タイプ:HV
車種:BMW 530e、xDrive30e、Mini Cooper Countryman All4 SE、i8、330e、745Le xDrive、X5 xDrive45e
発火原因:バッテリー

9位:
対象台数:2800台
タイプ:ガソリンエンジン車
車種:McLaren Senna & 720S
発火原因:燃料漏れ

 火災を起こす割合はガソリンエンジン車より低いEVであるものの、一度発火すると消火が難しいそうだ。EVに搭載されているリチウムイオンバッテリーは火がつくと温度が下がりにくく、高温状態が長く続くため、消火できたと思っても自らの熱で再び発火してしまうという。その点では、HVも同様だ。


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