私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

日本のクルマ文化

2015-10-04 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 カーデザインの困窮だろうが、やたら前面大面積メーパーツだらけにしたフロントエンドを持つクルマが増えつつある様に感じます。一遍豪華に見えるのかも知れませんは、威張り散らす様な他のクルマに威圧感だけを与える安デザインの悪趣味さの代表例で、既に複数社のメーカーから登場車があますから、デザイナーの発想は枯渇化しているのかと想像してしまいます。

 類似のボデー(プラットフォーム)を共通化したクルマで、大してボディーシルエットを変更していないにも関わらず、ヘッドやテールデザインだけが違い、これら付加物ライトをやたたらボデーラインから外方向に飛び出させたクルマも増えている様です。もちろん、内容のシートやインパネは旧型と共通で変化なし、部品の大幅な共通化で生産原価を低げ、安直に儲けようというのが見え見えの新型車です。

 これらのクルマは存在には、まったく魅力を感じません。今や単独車種で固有のプラットフォームを使うなんていうクルマは、特定ジャンルの一部しかなでしょう。しかし、優れたデザインセンスで、まったく違う個性ある魅力あるクルマというのも。

 話はちょっと逸れますが、VWがディーゼルで大問題を生じた訳ですが、このメーカーの1台当たりの利益はトヨタの5/1程しかないということです。ということは開発費もしくは材料など原価が過大になってということなんでしょう。生産設備の合理化が大きな理由となる訳ですが、旧来のスポット溶接からレービームの連続ウェルディングもしくはブレージングも、他のメーカーでも極一部に取り入られていますが、VW社ほど大幅なものでありません。この工法はアフター修理に多くの工数を要するばかりでなく、レーザー装置や固定治具などの生産設備にもかなりの負担を生じているのかもしれません。

 輸入車を分解していて、何でこんな構造するのだろう、クリップ類やビスのたぐいも多く、もっと工夫すればネジもビスも減らせるし、止めやすい構造できるのにと思うことは少なくありません。また、経年したクルマに多いことですが、樹脂が脆く割損し易いということもあります。これは試作段階にての検討と樹脂経時変化による脆性の悪化を改善すれば、幾らかでも改善はできることでしょう。

 しかし、幾ら個別欠点がある輸入車でも、国産車にないデザインや個性から生まれる魅力は別の問題の様に思えます。



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