しばらく以前からのことだが、近年のクルマで気になることの一つがツインマフラーだ。これは、車両後部よりクルマを見ると、左右対称に排気管の出口が出ているものだ。当然、左右にメインマフラー(消音器)が装着されている場合が多いが、BMW等で横型配置のメインマフラーから左右に2本づつ排気管が出ているものもある。クルマをリフトアップしてマフラー配管を観察すると、メインマフラーの直ぐ前方で1本の排気管から左右に分岐されているものが大半で、その前方の触媒コンバーター部も1本のままのクルマが大多数だ。比較的大排気量のV8やV6エンジン車等では、左右エキゾーストマニホールドから左右の独立した触媒コンバーターを通り、マフラー出口までデュアル配管のクルマもある。これには、合理的にその必然性が判るが、今やたかだか1.5~2.5リッターの直4やV6エンジンで、触媒コンバーターで1本に収束させているにも関わらず、マフラー出口だけを左右対称に設置しているクルマが多くあることを不可思議に感じる。
この理由としては、スペース的に大容量のマフラーが設置できないとかもあるのだろうが、ほとんどは外観デザイン上の要求からと思える。いわゆる、かっこ良さをデザイナーは思っているのだろうが、私見としては、その価値は認めがたい。そんな、コスト増を、重量増を掛けるなら、もっと別のことがあるのだろうに、志の低いデザイナー(外観意匠と設計者共々)達だなと思わざる得ないのだ。
BMWE46の6気筒モデルでは、Mスポーツモデルでなくても、エキゾーストマニホールドから前後3気筒分づつ分割し、2つの触媒コンバーターを通り、後部左側のメインマフラーまでの2本の配管となっており、その出口も2本だ。しかし、E90以降となると、1つの触媒コンバーターに収束され、以降は1本の排気管でメインマフラーに接続となる。これは、明らかにコストダウンの例だ。
だぶん、このツインマフラー日本車が流行らせたと思うが、もう一つのことがある。それはマフラー出口をメッキガーニッシュ(SUSもアルだろうが)をバンパーカバー直付けにして、実マフラーエンドとは非接触でクリアランスを取り、ガーニッシュの昇温からバンパーフェースの熱影響を防止している構造だ。記憶によれば、マークXから採用しだしたが、今や世界中のクルマで大流行で、ベンツやランボのスーパーカーまで、類似の構造を持つものがある。これも、機能というより、デザインのためのもので、私見として存在は否定しないが、価値は認めがたい。
※写真は先代のクラウン左右ツインおよびガーニュッシュ付きマフラー出口
この理由としては、スペース的に大容量のマフラーが設置できないとかもあるのだろうが、ほとんどは外観デザイン上の要求からと思える。いわゆる、かっこ良さをデザイナーは思っているのだろうが、私見としては、その価値は認めがたい。そんな、コスト増を、重量増を掛けるなら、もっと別のことがあるのだろうに、志の低いデザイナー(外観意匠と設計者共々)達だなと思わざる得ないのだ。
BMWE46の6気筒モデルでは、Mスポーツモデルでなくても、エキゾーストマニホールドから前後3気筒分づつ分割し、2つの触媒コンバーターを通り、後部左側のメインマフラーまでの2本の配管となっており、その出口も2本だ。しかし、E90以降となると、1つの触媒コンバーターに収束され、以降は1本の排気管でメインマフラーに接続となる。これは、明らかにコストダウンの例だ。
だぶん、このツインマフラー日本車が流行らせたと思うが、もう一つのことがある。それはマフラー出口をメッキガーニッシュ(SUSもアルだろうが)をバンパーカバー直付けにして、実マフラーエンドとは非接触でクリアランスを取り、ガーニッシュの昇温からバンパーフェースの熱影響を防止している構造だ。記憶によれば、マークXから採用しだしたが、今や世界中のクルマで大流行で、ベンツやランボのスーパーカーまで、類似の構造を持つものがある。これも、機能というより、デザインのためのもので、私見として存在は否定しないが、価値は認めがたい。
※写真は先代のクラウン左右ツインおよびガーニュッシュ付きマフラー出口