私の思いと技術的覚え書き

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再び自動運転車のこと

2017-08-27 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 自動運転車のことは何度か記している。私が想像していたより早く、2030年頃までには登場し始め、2040年頃には一般化しそうな様子が伺える。そして、その動き中、現状の自動車メーカーの勢力図は、一変する可能性が内在することを強く意識するから、既存メーカーや新興ソフトウェアメーカーは、その開発にしのぎを削っているのだろう。

 ところで、クルマの運転を趣向として楽しむ者としては、自動運転への関心は薄いが、所詮そういう趣向者は全体の中で少数だろう。なお、自動運転車の普及過程においては、様々なトラブルも生じるだろう。そして、市街地や住宅地も含めすべての道路に対応したものは、直ぐに出来るものではなく、度重なるシステムの発展に伴い実現するのだろう。それまでの間は、自動運転と手動運転の併用の時代となるのだろうが、システムの信頼性が十分向上し、すべての道路の走行が自動運転での対応が十分な信頼性を持ち、道路を走るクルマの大多数が自動運転車の時代となると、クルマには操縦装置を持たないもの(運転者不要)が認可されるだろう。

 その様な時代、交通事故は激減するが、起こるのは有人走行の従来型自動車だけとなるのだろう。となると、世界的に公道での自動運転以外のクルマの運行を禁じる動きとなるのは必然であろう。それは、現在でも自動運転の黎明期として、自動ブレーキや車線逸脱警報などの装置が実現されておりASV(先進安全車)と呼ばれるが、既に法令での装着義務化の動きが半ば確定している。それは、一般乗用車では未定であるが、大型バスや大型貨物車においての動きだ。これら大型車は、車両重量から運動エネルギーが大きく、事故の際の破壊力は著しく大きいことや、バスでは多数の乗客の負傷が起こりえるという理由となろう。しかし、現状の自動ブレーキも登場から約10年程を経るが、当初のものは地下駐車場において、急坂から平面部で突然自動ブレーキが作動してしまうとか、その他で突然急制動が働き、怖くて乗っていられないが、カーディーラー持ち込むが異常が再現されず直らないなどの話を聞いたものだ。最近のものでも、高速道路の特定位置において、周辺車両の位置関係もあるのだと想像するが、突然の自動ブレーキが作動する場合があるという。すなわち、まだまだ信頼性として確立していないのが実態なのだと思える。

 最後に、究極の自動運転車の普及が実現する時代、個人が自動車を所有する意欲は大きく減じると思える。それは、カーシェアリングとか無人タクシーにより、必要な時に家の前まで自動運転車が来る時代となり、目的地に到着して駐車場を探す必要もなく、エントランスでクルマを降り、自動運転車は勝手に駐車するか帰庫する。高額な自動車関係諸税や自動車保険料を負担する必要もない。クルマの運転を楽しみたいなんて思わない一般人には、誠に便利な時代が来るだろう。

 また、絶対車両の保有台数としては減じることになるので、エネルギー効率上も良くなるし、事故もほぼなくなるので事故渋滞も含め、道路渋滞も減じることだろう。ただし、カーメーカーは生産台数が減少し売り上げを落とさざるを得なくなるだろうし、その雇用者も減少するだろう。そして、トラック、バス、タクシーなどの営業車において、運転手の雇用は失われ、自動車保険の収入保険料も半減するのだろう。このような革命的と云ってよい時代、新たな雇用が生み出されるのであろうか。

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