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自虐史観が根付いた訳

2019-01-17 | コラム
 今、一部の者を除いて多くの一種の権威者と呼ばれる政治家、官僚組織、大手マスコミジャーナリズムには自虐史観という呪縛から逃れられない様に見える。私自身も、それら教育を受けて育って来たから、我が国は何であんな馬鹿な戦争(大東亜戦争)を起こしたのだろうかと最近まで思って来た。

 しかし、予てから戦後に行われた連合軍が一方的に日本を裁いた東京裁判だとか、その後にGHQが我が国を統治する中で徹底的に行った言論弾圧たるウォーギルトインフォメーションプログラム(戦争の罪悪感を植え付ける計画)のことなどを知り、戦後70余年を経ても、これら影響から逃れられない我が国が現状だと認識する。

 さて、冒頭に述べた何故我が国はアメリカとの戦端を真珠湾奇襲攻撃として開かなければならなかっただが、私は戦争賛成論者でもないし、あらゆる手立てを尽くして多大な人物金を消費する戦争を行うべきと思っているのは当然だ。しかし、囲い込まれ、このままでは我が国の未来が絶望だと悟れば、事態打開のため、戦争を行わざるを得ぬ場合もあるだろう。もっと極端な例が、他国から攻め込まれたら、即座に防ぎ防衛する戦争を起こすのは正当防衛として当然であるが、囲い込まれ身動きならず、このままでは滅びへの道しかないと悟った者が、唯一の方向として選んだ大東亜戦争の開戦も、自衛戦争ではなかったのではなかろうか。

 この日本は概ね自衛戦争だったとう証言は、先の戦争の総司令官だったマッカーサー自身が戦後1951年4月11日米国上院軍事・外交合同委員会はマッカーサーを聴聞会に召喚した。テーマは「極東の軍事情勢とマッカーサーの解任」。背景にはトルーマン政権に打撃を与えようという共和党の策謀があった。 質問者の共和党上院議員、バーク・ヒッケンルーパーは「赤化中国を海と空から封鎖するという元帥の提案は米国が太平洋で日本を相手に勝利を収めた際の戦略と同じではないか」と質した。
 マッカーサーの戦略の正当性を補強するのが狙いだったが、マッカーサーの回答は予想外だった。
 「日本は4つの小さい島々に8千万人近い人口を抱えていたことを理解しなければならない」、「日本の労働力は潜在的に量と質の両面で最良だ。彼らは工場を建設し、労働力を得たが、原料を持っていなかった。綿がない、羊毛がない、石油の産出がない、スズがない、ゴムがない、他にもないものばかりだった。その全てがアジアの海域に存在していた」、「もし原料供給を断ち切られたら1000万~1200万人の失業者が日本で発生するだろう。それを彼らは恐れた。従って日本を戦争に駆り立てた動機は、大部分が安全保障上の必要に迫られてのことだった」

 会場がどよめいた。証言通りならば、日本は侵略ではなく、自衛のために戦争したことになる。これは「侵略国家・日本を打ち負かした正義の戦争」という先の大戦の前提を根底から覆すどころか、東京裁判(極東国際軍事裁判)まで正当性を失ってしまう。
※出典 サンケイwebニュース
https://www.sankei.com/polit…/…/151224/plt1512240001-n3.html

 現在の自虐史観にまみれた歴史では、戦争開始当時の我が国がろくに論議もせず軍部の独断専行で戦端を開いたかの様な記述もある。しかし、決して軍部の独断専行だけで戦端を起こすに決した訳ではないことを知る。ものの本からは、当時の日本首脳部は、とても勝てぬ戦争だと認識していたことは明確であり、それでも座して死を待つ訳には行かぬという思いで、それなら小国が大国に勝つためにはという戦略としての真珠湾奇襲という作戦行動を選んだことが、100%肯定する訳ではないが読み取れる。

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