電波が周波数で分類され、そこには相関した波長というのがあることはご承知のところでしょう。例えば最近のクルマに盛んに付き出したミリ波レーダーというのは波長1cm~1mmのレーダー波長を持っているとか、アマチュア無線やってる方なら俗に2mと呼ばれるリグの周波数が144MHzだとかです。
ところで、昨今キーレスエントリー装備車の新たな盗難手法として、リレーアタックなる手口が報じられています。以前も記したと思うのですが、いくら微弱でも常時電波を出し、周辺機器と相互接続のチェックを行う環境(ネゴシエーションとも呼ばれる動作)が如何に危険か、メーカーは判っていなければならなかった(というか承知していたと思う)はずです。これは、既にこれに先立つWiFi(ちょっと前は無線LANと呼ばれていた)が情報漏洩(ろうえい)の問題として問題視されていたからでもあります。この問題は、今でも多くの問題を抱えたまま、スマホだとかモバイル端末の拡大により危険は拡大しているといえるのでしょう。ところで、WiFiルーターなどを扱うメーカーのHPなどを眺めると、WiFi中継器なる製品がラインナップされています。WiFi機器に使用される電波は2GHz帯と5GHz帯ではないかと思いますが、5GHz帯などキーレス用帯域とオーバーラップする様に想像しています。
このマイクロ波とかミリ波に分類される超高周波帯域は、近年大幅に一般民生用に使用できるようになったものであり、ちょっと以前では山上に立つマイクロウェーブの中継所とか衛生通信用トランスポンダ、軍事用レーダーぐらいだったと思います。それが、スマホやWifiルーター、キーレスや無線キー、無線マウスなどなど、あらゆる小型機器に使用されるに至っています。図にも記されていますが、電波に情報を乗せて通信する(変調と呼ぶ)ことから搬送波とも呼びますが、周波数が高いほどより高密度なデータの通信ができるということがあります。マイクロ波帯域の波長は10cm以下ですから機器内蔵の小型アンテナかつ微弱電波で通信が可能というメリットもあるのでしょう。
一方、VLF(Very Low Frequency・超長波)と呼ばれる波長が10km以上にもなる電波があります。これは周波数が30KHz以下の低周波ですので、音声周波数すら搬送できないという極めて伝送容量が小さい電波ですが、極めて遠距離まで届き、かつVLFについては水中でも水深40m程度なら通信可能という特徴があるそうです。先の大戦(大東亜戦争)において、VLFの送信所は愛知県刈谷市に遺構が残された依佐美(よさみ)送信所があったそうで見学に訪れたことがあります。現役時(H9年に解体)は高さ250mの鉄塔が480m間隔に4本、それと対に500m離して4本と、合計8本の鉄塔が立ち、長さ1.8kmのアンテナ線を逆L字型に、対象配置していた様です。このアンテナ(というか送信所)は敗戦後も米軍が運用し続けH9年に解体するに至ったということですが、H3から宮崎県えびの市に代替施設た「えびの送信所」が海上自衛隊により運用されているとのことです。
ここで好きなジャンルである潜水艦映画の話しを記して見ます。クリムゾンタイドという表題ですが、米原子力潜水艦の核発射命令に関わる艦内統制の乱れを描いた作品です。米原潜はご存じの通り、総て核弾頭を搭載し、万が一の適格攻撃の際、その隠密性を生かして確実に報復攻撃を行うことで、その核抑止力を発揮することが本来使命ですが、隠密に近づいて位置未定の先制攻撃を行いうる能力も持ちます。
物語の中では架空の原潜アラバマ(オハイオ級・トライデントSLBM搭載)は旧ソ連で反乱が発生したとの情報で出動します。作戦中行動中のアラバマにVLFで敵の核攻撃準備の様子が確認されたとして、これを抑止するための先制核攻撃の指定がEAM(Emergency Action Message)で傍受され準備に忙殺されます。その中で、再度のEAMを傍受するが、VLFアンテナの損傷により指令が中断されてしまいます。ここで、当初の命令を実行すべきとする艦長と、潜望鏡深度まで浮上するなどして命令を再確認してからにすべきだとする副長の対立が極限に達し、双方が相手を拘束する艦内対立に発展するというストーリーなのです。と云うのも、核の発射は何れにしても報復合戦から、全面核戦争に至ることは明からだからです。
ここで、EAMの指令は、水中での通信が可能なVLF通信により行われ、今でも潜水艦作戦には欠かせないものなのでしょう。なお、この周波数帯域だと、搬送できるデータ量は非常に限定され、音声を搬送することは不可能であり、先の大戦時代ではモールス符号だったのだと想像します。現代では、デジタルシリアル通信による低速度のテキストデータ程度の通信なのだろうと思います。
ところで、昨今キーレスエントリー装備車の新たな盗難手法として、リレーアタックなる手口が報じられています。以前も記したと思うのですが、いくら微弱でも常時電波を出し、周辺機器と相互接続のチェックを行う環境(ネゴシエーションとも呼ばれる動作)が如何に危険か、メーカーは判っていなければならなかった(というか承知していたと思う)はずです。これは、既にこれに先立つWiFi(ちょっと前は無線LANと呼ばれていた)が情報漏洩(ろうえい)の問題として問題視されていたからでもあります。この問題は、今でも多くの問題を抱えたまま、スマホだとかモバイル端末の拡大により危険は拡大しているといえるのでしょう。ところで、WiFiルーターなどを扱うメーカーのHPなどを眺めると、WiFi中継器なる製品がラインナップされています。WiFi機器に使用される電波は2GHz帯と5GHz帯ではないかと思いますが、5GHz帯などキーレス用帯域とオーバーラップする様に想像しています。
このマイクロ波とかミリ波に分類される超高周波帯域は、近年大幅に一般民生用に使用できるようになったものであり、ちょっと以前では山上に立つマイクロウェーブの中継所とか衛生通信用トランスポンダ、軍事用レーダーぐらいだったと思います。それが、スマホやWifiルーター、キーレスや無線キー、無線マウスなどなど、あらゆる小型機器に使用されるに至っています。図にも記されていますが、電波に情報を乗せて通信する(変調と呼ぶ)ことから搬送波とも呼びますが、周波数が高いほどより高密度なデータの通信ができるということがあります。マイクロ波帯域の波長は10cm以下ですから機器内蔵の小型アンテナかつ微弱電波で通信が可能というメリットもあるのでしょう。
一方、VLF(Very Low Frequency・超長波)と呼ばれる波長が10km以上にもなる電波があります。これは周波数が30KHz以下の低周波ですので、音声周波数すら搬送できないという極めて伝送容量が小さい電波ですが、極めて遠距離まで届き、かつVLFについては水中でも水深40m程度なら通信可能という特徴があるそうです。先の大戦(大東亜戦争)において、VLFの送信所は愛知県刈谷市に遺構が残された依佐美(よさみ)送信所があったそうで見学に訪れたことがあります。現役時(H9年に解体)は高さ250mの鉄塔が480m間隔に4本、それと対に500m離して4本と、合計8本の鉄塔が立ち、長さ1.8kmのアンテナ線を逆L字型に、対象配置していた様です。このアンテナ(というか送信所)は敗戦後も米軍が運用し続けH9年に解体するに至ったということですが、H3から宮崎県えびの市に代替施設た「えびの送信所」が海上自衛隊により運用されているとのことです。
ここで好きなジャンルである潜水艦映画の話しを記して見ます。クリムゾンタイドという表題ですが、米原子力潜水艦の核発射命令に関わる艦内統制の乱れを描いた作品です。米原潜はご存じの通り、総て核弾頭を搭載し、万が一の適格攻撃の際、その隠密性を生かして確実に報復攻撃を行うことで、その核抑止力を発揮することが本来使命ですが、隠密に近づいて位置未定の先制攻撃を行いうる能力も持ちます。
物語の中では架空の原潜アラバマ(オハイオ級・トライデントSLBM搭載)は旧ソ連で反乱が発生したとの情報で出動します。作戦中行動中のアラバマにVLFで敵の核攻撃準備の様子が確認されたとして、これを抑止するための先制核攻撃の指定がEAM(Emergency Action Message)で傍受され準備に忙殺されます。その中で、再度のEAMを傍受するが、VLFアンテナの損傷により指令が中断されてしまいます。ここで、当初の命令を実行すべきとする艦長と、潜望鏡深度まで浮上するなどして命令を再確認してからにすべきだとする副長の対立が極限に達し、双方が相手を拘束する艦内対立に発展するというストーリーなのです。と云うのも、核の発射は何れにしても報復合戦から、全面核戦争に至ることは明からだからです。
ここで、EAMの指令は、水中での通信が可能なVLF通信により行われ、今でも潜水艦作戦には欠かせないものなのでしょう。なお、この周波数帯域だと、搬送できるデータ量は非常に限定され、音声を搬送することは不可能であり、先の大戦時代ではモールス符号だったのだと想像します。現代では、デジタルシリアル通信による低速度のテキストデータ程度の通信なのだろうと思います。