私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

整備管理者とは不要な制度なのだろうか?

2019-11-23 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 この記述をするのは、下記のフェリー火災の責任を問われた事件について、私見を述べた愚人の記事に付されたコメントから、このドアホの認識を強く非難するために書き留めるものだ。

 そもそも整備管理者とは道路運送車両法で規定され、乗車定員11名以上のバスとか車両総重量8トン以上の大型貨物車などの使用者もしくは事業用自動車(いわゆる緑ナンバー)の場合には選任が必須の職務である。特に事業用自動車の日毎の運行に際しては、運行管理者による点呼の実施と共に、整備管理者の了承なくしては運行が行えないという規定になっている。すなわち、端的に言えば、運行の可否は、運行管理者だけでなく整備管理者も有しているということなのだ。

 それを、このコメントのドアホは、整備管理者の存在を否定し、不要な資格と勝手なことを述べている訳なのだ。どうやらこのドアホは運行管理者兼整備管理者だった?らしいが、整備管理者というものが運行管理者より一段格下との認識を持っているのではないかと想像する。しかも、自ら整備管理の業を行うにも関わらず、極めて軽い職務だという認識を持って記していることが判る。

 しかし、事業用自動車業にとって、このような正に自己責任を放棄する如くの整備管理者の存在が居ること、もしくは運行管理者で整備管理者を軽く考える者が存在する事業者とは恐ろしいことだと思える。もし、この様なことが恒常的になされている事業者があるとしたら、到底において自動車の安全は保てないのだろうと憂慮せざるを得ないのだ。

 なお、かつては整備管理者を日頃の付き合いの深い整備工場などの委託することも許されていたやに聞くが、現在ではその様な委託は禁じられている。それでも、違法に整備工場の整備士名を名義借りして事業を行っている場合もあるやに聞くことがある。この様な事業者は、何れ大事故でも生じた際、臨時立入監査において、その様な名義借りでも発覚したとすれば、相応の処分が行われることだろう。

 しかし、返す返すもこの様な自らの業を投げ捨てる者が存在するということ自体に、誠にプロ意識の欠如として残念無念としか述べる余地はないのだ・・・。

フェリー火災事故で整備士送検の分析 2018-07-31
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/81401d46b2ad7856c454e79350481376


付されたコメントと愚人の返信
---------------------------------------------------------
Unknown (Unknown)
2019-08-19 04:16:18
>整備管理者の選任が必要になるはずだろう。その者の責任

「整備管理者」の実務って、日常点検表の 「可」 に〇を付けて、自分のハンコを押すだけの名ばかり資格。だから、無くても無くてもいいもの。
実際、車輛故障が発生した時、「じゃあ、工場行ってね」って指示(必要な指示)するのが職務ですし。
原則、自社専属の整備資格者さんが必須なんだけど、ほとんどが委託した整備工場ところへの丸投げだったりします。
それで、酷いところになると、3検あたりになると メクラ判 だったりする可能性があります。
メクラ判 = カネ貰っていないですから、真面目に車診てもらえないですよね。

自分、一般乗用 の運行管理者やってたんで。
整備管理も持ってました。
うんこちゃん やってる中には、 バッテリーの交換・ヘッドライト(H4)・リアウインカーのレンズ(トランク内の内張りが、力ずくで簡単にはがせるんで、あとボルト5っ外すだけ) の交換もできない程度の者が結構いたりします。その程度です。ほんと、なくてもなくても いい資格ですね。
---------------------------------------------------------
呆れた認識だ! (wiseman410)
2019-08-19 08:28:49
整備管理者不要論だが、それはあなたの勝手な推知な思い込みと判断される。法律の何処に、その様なことが許されると記してあると問いたい。およそ、世の整備管理者が様なものばかりだとしたら、正に意味ない制度になるだろうが、法律はそうは規定していない。まったく、自らの業務責任を放棄したかのコメントには呆れ果てる。
---------------------------------------------------------


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。