私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

交通インフラについて思う

2008-08-24 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 日本の近代的交通インフラの発祥としては、明治5年の新橋~横浜間の鉄道開業が事始めです。その後、日本の鉄道は、東海道、関西、阪神道、東北道、山陽道、九州等が、明治時代に急速に建設されていったのでした。これは時代が求めたことなのでしょうが、この明治という時代の鉄道の建設への情熱は、今考えても驚くべきものがあったと思わずにはいられません。

 鉄道以前の人々の旅は、ただひたすら歩くのが基本で、馬もしくはカゴ、それか沿岸を巡る和船に乗ることしかなかったのです。それが、幹線路に限定されはしましたが、鉄路の普及で大幅な時間の短縮がなされ、日本の発展に寄与した効果は計り知れないものがあるのだろうと思います。

 しかし、敗戦後のモーターリゼーションによる自動車の普及は、既存鉄道の営業を困難にさせつつ、新規路線を抑止して来ました。また、自動車の発達に伴い普及して行ったバスも同様でした。産業の発展により都市への人口集中による過疎化や、個人への自動車の普及と共に、バス路線経営にも営業の困難さを与え、路線の縮小を生みだ しました。

 そして今、日本の自動車の普及はピークを迎えた様です。日本は少子化により今後、人口は減少していくと云われていますから、自動Meizimurasl車の普及台数も減少していくのでしょう。また、合わせて高齢化が著しく進んで行くことを考えた時、暗澹とした気持を持ちます。後、数十年すれば全自動のロボットカーが普及するのかもしれませんが、現在の自動車はあくまでも人が運転するものです。高齢者が運転することには限界がありますし、その事故割合も増加しつつある様です。

 そんな高齢化社会と、エネルギー需給やCO2と云った問題を含め、改めて鉄道や路面電車、バス等の公共交通機関に関わるインフラ整備の見直しが必要な時代に入ったのだと感じます。

※写真は明治村のSLです。


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