私の思いと技術的覚え書き

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アベノミクスが評価できるって? ふざけるな!

2020-09-18 | コラム
 およそマスメディアの評価ほど嘘八百でしかないことは、TVニュースしかみない、また政治に一切関心ない者以外は既知のことだろう。至上最大の長期政権になった安倍政権を、アベノミクスは大成功だったなどと、したり顔で宣うアナウンサーだとか評論家と称する詭弁屋も多いが、恥ずかしげもなくよく云うよと感じる。それが、どうだ、政権が変わったとたんに「スガノミクス」はどうだなんて言い出しているのだから、こういう情報流布屋は世に不要な業種だろうとますます確信を強くしている。

 このことを端的にデータを持って証明してみよう。写真1の表は、2000年から2020年の一人当りのGDPの世界ランキングと年額$ベースを表したものだ。https://www.globalnote.jp/post-1339.html

 このデータはIMFが集計したもので、極めて客観的なものと言える訳だが、そもそも2000年には世界2位だったものが2018年データでは26位に転落しているのだ。このGDP総額では、中国に抜かれ、現在でも世界3位を保っているのだが、一人当りに直す(つまり人口で除す)と、この20年で何も成長出来ていないことになる。しかし、石油にしろ原材料を輸入に頼る我が国では、仕入れ価格は確実に上昇してきているのだ。ということは、一人当りのGDPの伸びがないと云うことは、国民が確実に貧乏になっていることを示すことに他ならない。

 安倍政権の7年を見てみよう。安倍政権(第2次)初期となる2012年で一人当りGDPは $48,600 だったが、2018年では $39,300 とおよそ △$9,300 ダウンしている。仮に1$=100円として換算して見ると100万円下がっていることになる。これは平均のことで、大企業経営者などで著しく増えた極少数を除いて、多くの国民が年収100万を超えて下がっていることを示していることに他ならない。

 何もこのデータは知ろうと思えば誰もが知るデータで、情報流布屋は承知のことのはずだ。それを、何を持って恥ずかしげもなくアベノミクスは評価できると述べ記すんだろう。それと、これで少子化対策とか云っちゃって担当大臣まで決めているらしいが、このことを論議しているのだろうか? およそしてはいまい。つまり、核心を判っちゃいても、無視してやり過ごそうとしている。これじゃ、良い国になる訳ない!




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