村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

常磐道全線開通予定

2012年09月01日 09時31分38秒 | 震災・放射能

今日の福島民報に常磐道の全線開通の見通しについての記事がトップで載っていた。

常磐道は東日本大震災と東電福島第一原発事故で通行止めとなっている広野IC~富岡IC間を平成25年度中に再開通と、工事が中断している富岡IC~浪江IC~南相馬IC間の平成27年度中開通を目指すと発表したそうです。

富岡IC~南相馬IC間は震災前までに工事の進捗率が約80%に達していたので、原発事故がなければ震災により被災した個所を修復してすでに開通できていたはずですよね。

富岡IC~浪江IC間は放射線量が高く、環境省が人の立ち入りを認めていない年間50ミリシーベルトを超える場所があるので除染作業を行った上で完成を目指すとしているが、国土交通省では他の区間に遅れることなく供用するとしているので平成27年度中より前倒しでの開通が期待できるかもしれないですね。

南相馬から北方面では、南相馬IC~相馬IC間はすでに開通しています。相馬IC~山元ICは平成26年度開通の予定ですが、工事を前倒しで進めておりそれよりも早く開通できるかもしれません。

震災と原発事故で甚大な被害を受けた福島県沿岸部の復旧・復興の足かせとなっている交通網の整備ですが、常磐道が開通することにより物流、経済活動を含めた復旧・復興が大きく前進することが期待できると思います。

南相馬市で生活する方々は、南側の交通網が寸断されているので大きく迂回しなければなりません。常に山間部を走らなければならない不便さと整備の遅れている道路に多くの車が走る危険さにさらされています。今年になってすでに2件の大きな死亡事故が発生してしまいましたし小さい事故も多発しています。震災前にはあり得なかったことです。冬になると雪で道路が寸断されることもあります。俺も雪で南相馬に帰れないことがありました。今年は平成24年、平成27年の常磐道開通まで後3年間あります。つまりは後3年間は我慢しなければならないと言うことになりますね。

でも、先が見えなかったことが見えてきたので少しは進歩したのかもしれません。

「福島の復興なくして日本の復興はない」と言っている割には対応が遅すぎますからもっとスピードアップしていただけないですかね。

選挙で政権が変わったら今度は見放されるなんてことはないでしょうね。