84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

初秋の旅

2007年09月04日 | Weblog

 

 8月30日 鱗雲一期一会の縁(えにし)乗せ
 8月31日 往く夏に尖って隠る普賢岳
 9月 1日 無花果を食みつつ望む九十九島
 9月 2日 雷鳴や伊万里の窯の開け閉てり
 9月 3日 菊纏ひ歌人逝きけり地平線墓碑
 9月 4日 温(ぬく)き茶に替わる初秋で
                ありにけり
 

 8月29日から9月2日未明に架けた「天草・平戸・九十九島と瀬戸内海クルーズ夫婦ふたり旅」だった。数え年76歳の亡母25回忌と9月3日に75歳になる己に一区切りする旅。亡母と同じ持病。主治医から監視人の妻同行を条件に許された旅。奇しくも旅行の間に隣組の尊敬していた歌人が奥方の待つ「地平線の墓」に逝かれた。一刻後の出来事に任せる日々の続きである。